「絶対領域」とは?意味や使い方をご紹介

「絶対領域」とは、どのような領域でしょうか。いわゆるオタク用語やネットスラングと呼ばれるものの一種ですので、サブカルチャーに親しんでいる方にはおなじみの概念かもしれません。ここでは、「絶対領域」の意味や使い方をその起源も含めてご紹介します。

目次

  1. 「絶対領域」とは?
  2. 「絶対領域」の使い方
  3. 「絶対領域」の起源

「絶対領域」とは?

「絶対領域」(ぜったいりょういき)とは、ミニスカートなどの丈が短いボトムスと、ニーソックス(膝上まである長い靴下の総称)の間にできる、生の太ももが露出した部分を指す萌え用語(オタク用語やネットスラングとも扱われる)です。

この微妙な部分にいわゆる「萌え」の感情やフェチ的なロマンを喚起させられる趣味人が多かったためか、「絶対的な領域」ないし「何人にも侵されざる聖なる領域」を表す萌え用語として広く認知され、今日では一般用語としても知っている方がいるようです。

「絶対」とは他との比較・対立を絶していることを表し、「絶対領域」は、いわゆる美少女の造形的な属性を語る上で特権的な立場にあるといえます。とはいえ、何をもって「絶対」と言うのか客観的な分析があるわけではなく、あくまでも知る人にのみ通用する用語の一種です。

『エヴァンゲリオン』に登場する「絶対領域」

「絶対領域」は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の防御壁「A.T.フィールド」の別称・簡易的な通称として使われることもあります。(あくまでも俗称的なもので、正式名称ではありません)

「A.T.フィールド」とは「Absolute Terror Field」の略で、作中では「自己を他者を隔てる心の壁」であり、人間なら誰でも持っており、自分の形や自我を保つと同時に、他者を拒絶する(あらゆる攻撃をも防ぐ)バリアであるといった解釈が行われています。

作中ではほぼ一貫して「A.T.フィールド」と呼ばれ、「絶対領域」という呼び名はあくまでも通称であるため、本記事ではこちらの「絶対領域」の説明は割愛します。

「絶対領域」の使い方

「絶対領域」は萌え用語として、基本的には2次元コンテンツな美少女キャラクターの当該部分(にまつわる造形美、エロチシズム、萌え)を指して使われますが、コスプレなどいわゆる2.5次元コンテンツの人物の当該部分についても使われることがあります。

近年では、女性のファッションにまつわる用語として一般誌で使用されたり、NHKの情報番組で著名な萌え用語として紹介されたりしたことが確認されており、ある程度一般にも「絶対領域」というものの認識が広まっていると分析されています。

とはいえ、もとが特定の趣味人たちの間で共有されていた「性癖」や「萌え」にまつわる言葉であることを考慮すれば、誰でも知っているかのようにこの言葉を扱うことは避けたほうが無難でしょう。

例文

  • 有名なボーカロイドである初音ミク(はつねみく)は、見事な絶対領域の持ち主だ。
  • ひらめくスカートのフリルと、黒いニーソが作り出す絶対領域が目にまぶしい。
  • 「男なら誰でも、女の子の絶対領域に目が行ってしまうものだ」と、オタク業界に詳しい友人は熱弁を振るった。

「絶対領域」の起源

「絶対領域」という用語が初めて用いられたのは、2001年のこと。デスクトップ常駐型アプリケーション「伺か」(うかが-か)に登場していたキャラクター(「ゴースト」と呼ばれる)「まゆら」が、ミニスカート+ニーソックスという出で立ちでした。

この「まゆら」について、あるゴーストクリエイターがブログで次のように発言したことが、「絶対領域」の起源とされています。

ミニスカートとニーソックス(?)の間の空間は無敵だ。神の絶対領域とでも言おうか(爆)

ミニスカート+ニーソックスのキャラクターはそれまでにも存在していなかったわけではありませんが、言葉の起源になったことから、この「まゆら」が元祖「絶対領域持ち」として捉えられることもあるようです。

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