「エンターテイメント」とは?意味や使い方をご紹介

「エンターテイメント」という言葉をご存知でしょうか。日ごろ良く見聞きする、親しんでいるという方でも、「何をもってエンターテイメントと言うのか」は少々曖昧かもしれません。ここでは、「エンターテイメント」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「エンターテイメント」とは?
  2. 「エンターテイメント」の使い方
  3. 「エンターテイメント」ではないもの

「エンターテイメント」とは?

「エンターテイメント」(英語:entertainment)とは、人々を楽しませる娯楽、楽しみ、演芸、催し物、興行といった意味を持つ言葉です。しばしば「エンタメ」と略されます。

表記について

英語のスペルを見るとわかるように、「entertainment」は途中に「n」の字が入っているため、正しい表記は「エンターテイメント」であり、公共放送等ではそのように表記・発音されます。

しかし、日常語としては「ン」の表記・発音を抜いた表現も多くみられます。さらに、長音記号を省いて「エンタテインメント」「エンタテイメント」などと表記・発音されることもありますが、本記事では「エンターテイメント」に統一して解説します。

「エンターテイメント」の使い方

「エンターテイメント」は、広く、人(多くの場合は、複数の人、不特定多数の人)を楽しませるためのコンテンツや演芸のことを言い、そのジャンルや形態も多岐にわたります。

例えば、音楽、映画、演劇、ゲーム、アニメ、マンガ、小説、雑誌、バラエティなどのテレビ番組、玩具、落語、漫談、コント、サーカス、ダンス、ショーなどは総じて「エンターテイメント」と呼ばれます。(※例外あり。詳細は後述します)

また、そうした楽しみを提供する遊園地や舞台などの場所も「エンターテイメント」と呼ばれることがあります。また、自らの才能を生かして楽しみを提供する人のことを「エンターテイナー」(英:entertainer)と言います。

例文

  • 落語を聞いたことのないという人が多いらしい。歴史ある話術のエンターテイメントとして、一度は経験しておくといいよ。
  • 人を楽しませる仕掛けが満載の○○ランド(遊園地)では、一年を通して訪れる人に上質なエンターテイメントを提供している。
  • ここは田舎なので、若者向けのエンターテイメントがまったくない。映画を見るのにさえ隣町へ出る必要がある。
  • 極上のエンターテイメント小説だった。さすがは売れっ子の作家だ。
  • マジシャンの〇〇さんは、観客を飽きさせない一流のエンターテイナーだ。

「エンターテイメント」ではないもの

「エンターテイメント」は「人々を楽しませる娯楽」というニュアンスが強いため、一般向けの市場に提供されている表現物であっても、万人を楽しませることを目的としていないものは、「エンターテイメント」と区別して語られることがあります。

例えば、小説であっても「純文学」と分類されるような、純粋な芸術を追求し、高度な教養や知識(による解釈や解読)を前提する作品は、大衆向け・一般向けの「エンターテイメント小説」とは区別される傾向があります。

同じ理由で、例えば映画でも、戦争の悲惨さを伝えるドキュメンタリーや、表現者の感性を表したアート映画などは、「作品としての価値や芸術性は高い」が「一般向けではない」ために、エンターテイメントとは違うものとみなされることがあります。

「芸術性の追求」と「エンターテイメント」は両立しない?

芸術分野では、「純粋な芸術を追及すること」と「万人を楽しませること」は両立しないと言われることがあります。これは、教養なしに誰もが楽しめる「エンターテイメント」は低俗なものであるという見方によるものと考えられます。

しかし、もしその通りだとしても、「エンターテイメント」が人々を喜ばせ、文化を形成していることもまた確かです。また、「難しい」「かたい」と言われることはありますが、多くの人に受けいられる文学作品やドキュメンタリー映画もないわけではありません。

「芸術志向」と「エンターテイメント」は、必要に応じて分けて評価されることがあるだけで、場合によっては両立も可能であり、両者の境界線は必ずしも明確でないと言えるでしょう。

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ