「ネキ」とは?
「ネキ」は「姉貴(アネキ)」を省略した言い方で、インターネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」で生まれた言葉です。
頼れる女性や、尊敬できる女性に使う尊称ですが、元女子レスリング選手の吉田沙保里さんや、元なでしこジャパンの澤穂希さんなど、男性顔負けのパフォーマンスを持つ女性には敬意を込めて「アニキ」が使われることもあります。
「ネキ」の由来
「ネキ」よりも先に生まれたのが「兄貴」の略である「ニキ」です。元々は、阪神タイガースの元選手であり元監督の金本知憲さんの愛称「アニキ」に由来します。
金本さんは現役時代、献身的なプレースタイルとチームメイトやスタッフ・関係者への細やかな気遣いから「アニキ」と呼ばれ、阪神ファンのみならず他チームのファンにも愛された選手でした。
そんな金本さんですが、ある時、試合の最中にもかかわらずベンチ裏で煙草を吸っている姿がテレビに写ってしまいました。その様子が掲示板で取り上げられ、そこで批判と軽蔑を込めて煙草を意味する「ヤニ」と「アニキ」を掛け合わせた「ヤニキ」という蔑称が生まれました。
その流れから、他の選手も「○○アニキ」→「○○ニキ」と省略されるようになり、現在のように尊敬できる・頼れる男性への尊称のように使われる「ニキ」が出来上がったようです。「ネキ」は、この「ニキ」から派生した言葉です。
「ネキ」の使い方
- さすがネキ:「さすがアネキ」
- ネキ最高:「アネキ最高」
- 自信ネキ:「自信があるアネキ」
また「ネキ」は、人名と組み合わせて「津田ネキ(※女性声優)マジでいい声すぎる」などとしても使われます。
ちなみにインターネットでみかけることが多いのは「自信ネキ」だと思いますが、これはある特定のジャンルに秀でている(=自信がある・尊敬できる)人に対し使います。たとえば「スタイルに自信ネキ」なら、スタイル抜群の女性を表します。