「←」の意味
パソコンなどのキーボードから「←」を入力する場合は、「ひだり」や「やじるし」の変換候補から選択すれば入力できます。
この「←」は、JIS(日本規格協会)では「左向矢印」という名称の記号です。その名のとおり、「左」や「左を指すこと」を表しますが、それ以外に次のような意味を持つこともあります。
キーボードやコントローラーの左キーなど
「←」は、パソコンなどのキーボードで[←]と書かれているカーソルキーを表します。パソコンの操作の説明などでこのキーを指す場合に使うのが「←」です。
また、ゲームコントローラーの場合は、「左」方向キーやレバーを左に倒すことを表します。
戻ること
ブラウザで前のページに戻るときにクリックするボタンには「←」が書かれていますね。このほかにも、ネットで入会手続などをする際、一つ前の手順に戻るボタンのデザインに「←」が組み込まれていることがあります。
これは、一般的なブラウザが左から右への横書きなので、「←」は「戻る」、「右」は「進む」とした方が直感的に理解しやすいからと考えられます。
自分に対するツッコミ
「←」は、SNSなどにおいて、自分の発言に対して自分がツッコミを入れているさまを指すことがあります。
シチュエーションによってニュアンスは異なりますが、文字に置き換えるならば、「おいおい、いい加減にしろよ」「何、バカなこと言ってるんだよ、まったく…」といったところでしょう。
ほかの単語と組み合わせたマーク
SNSなどで項目や状況を列記する際、「←new」や「←イマココ」といった具合に、ほかの単語と組み合わせたマークとして「←」を使うことがあります。
「←new」は、左に書かれているのが新しくでてきたもの、「←イマココ」は現状が左に書かれているとおりであることを示す表記です。
「←」の使い方
左・左を指すこと
「←」は左や左を指すことを表しますが、文章で使われるケースはあまりないかもしれません。一般的に、それらを表す際には、「左記のとおり」「左図参照」「○○の左手にあります」のように漢字で書きます。
地図などを作成する場合には、現在地や目的地を指す場合、テキストボックスに「←ここ」と入力することがあります。しかし、そのケースでも、記号の「←」ではなく、イラストとして左向きの矢印を描くことが多いでしょう。
また、進む方向を表す標識や、道順案内や店の位置などを示す看板などにも「←」が描かれています。
左方向キーなど
【使用例】
- ワープロソフトなどでは、[←]キーを押すとカーソルが左に移動する。
- (格闘ゲームの話題で)キャラクターが画面右側にいる場合、入力コマンドが反転するので、この技を出すときには「↓↙←」の順にレバーを動かす。
戻ること
ブラウザのボタンなどに用いられるマークでは、戻るという意味で「←」が用いられます。しかし、文章などで、「戻る」という言葉の代わりに「←」と書くケースはほとんどないでしょう。
自分に対するツッコミ
自分の発言に対するツッコミを意味する「←」は、状況によって解釈が異なりますので、以下の例文ではそれを《》で表します。
【使用例】
- このくらい簡単だよ。オレ、天才だし← 《こら!自分で言うことじゃないだろう》
- 会社に着いた。帰りたい← 《これから仕事なのに何言ってんだ!》
- 推しのライブのチケット取れたあああああ← 《うるさい、黙れ!》
なお、近年ではこうした使い方は少なくなっているようです。
マークの一部
マークの一部として「←」が機能する場合は、以下のように使います。
【←newの使用例】
・・クリアファイル(2種)
・缶バッジ(丸型4種)
・缶バッジ(角形2種)←new
・アクリルキーホルダー(2種) ←new"
【←イマココの使用例】
・途中で職質される
・財布忘れて家に戻る←イマココ
もう映画にまにあわない…"
「→」について
上で、「←」は文章の中ではあまり用いられないと説明しました。では、逆向きの「→」(右向矢印)はどうでしょうか?「→」は、事の経緯を表したり、手順を説明するときなどに文章やメモ書きで使うことがあります。
【使用例】
- 3日前に客先にアポを取る→昨日リスケの要請あり→代わりの日時を打診中
- ①パスタを茹で始める→②フライパンでニンニクと鷹の爪を炒める→③茹でたパスタを②に入れる