「小学生並みの感想」とは
「小学生並みの感想」とは、読んで字のごとくの、「まだ表現のボキャブラリーの乏しい小学生(子供)が書いたり言ったりしたようなレベルの感想」のことで、「楽しかった」「面白かった」「つまらなかった」といった「単純な感想」を意味します。
特に、本来すでに多くの語彙を獲得しているはずの大人がそういった表現をしてしまった時に自虐や揶揄の意味で使われる言葉です。省略形の「小並感(しょうなみかん、こなみかん)」で使われることも多くあります。
「小学生並みの感想」「小並感」の使い方
自虐的に使用する場合は主に文面で、上で説明したような単純な感想のあとに括弧書きで捕捉する形で使われることが多いです。
- 「ラグビーワールドカップの日本代表、ベスト8進出ってすごい(小学生並みの感想)。」
- 「鎌倉に行った。大仏やお寺を見た。楽しかった(小並感)。」
他の人の、そのような感想に対し「小学生並みの感想ですね(笑)。」「小並感乙。」と揶揄を込めて使うこともあります。
「小学生並みの感想」の由来
元はネットスラングで、ネット動画サイト(ニコニコ動画)にアップロードされたゲイ向けアダルトビデオでの男優のラストのセリフ「最後が気持ち良かった」につけられた視聴者コメントが元ネタになっています。
その簡潔さ意味の伝わりやすさからか、そこからネットの一般向けのコンテンツ、さらにネットの外へと急速に広まっていった形です。
まとめ
「小学生並みの感想」、大人でも素で発していることが以外と多いのではないでしょうか。では「大人並みの感想」と呼べるものは何か、と考えると「ボキャブラリーを駆使した表現」となり、各種の「評論」がそれにあたります。「ワインや料理の評価や感想」でみられるような表現ですね。
「表現の豊かさ」という意味では「大人並みの感想」を目指すべきなのでしょうが、時にシンプルな感動や衝撃をそのままの臨場感で伝えたいときには「小学生並みの感想(小並感)」をあえて使うのも有効かもしれません。