「はんかくさい」とは?意味や使い方を方言を含めてご紹介

「はんかくさい」とはどんな臭いかわかりますか?強いて言うなら馬鹿のにおいでしょうか。聞いたことがない人も多いと思いますが北海道の方言です。今回は「はんかくさい」の意味や使い方、由来などをご紹介します。北海道に興味のある方は是非どうぞ。

目次

  1. 「はんかくさい」とは?
  2. 「はんかくさい」の使い方
  3. 「はんかくさい」の由来
  4. 北海道の方言

「はんかくさい」とは?

「はんかくさい」は北海道の方言で、ばからしいという意味です。本気で相手を馬鹿にするわけではなく、ツッコミのように気軽に使います。関西弁の「あほちゃうか」のようなニュアンスです。

北海道に限らず、方言は若い人が使わない傾向にあります。この「はんかくさい」も中高年の方の使用率が高い一方で、ティーンエイジャーや20代には好まれません。

北海道は面積が広いうえに、歴史的にも様々な地域出身の方がいます。出身地域ごとに固まって生活していたくらいですから、その地域差は相当なものだったでしょう。当然、場所によって方言の種類や使い方は変わってきます。「はんかくさい」を使わない地域もあります。

「はんかくさい」の使い方

  • そんなこと考えればわかるっしょ。あんたも本当はんかくさいもね。(意訳:それくらい考えればわかるでしょう?あなた馬鹿なの?)
  • なにやってんのさ、はんかくさいんでないかい?(意訳:何バカみたいなことしているの?)
  • またはんかくさいことしてんのね。(意訳:相変わらず馬鹿なことしてるわね)

なお、訳は北海道民による一例です。

「はんかくさい」の由来

ルーツはどこ?

北海道の方言の多くは東北地方でも使われています。「はんかくさい」も例外ではなく、青森や秋田でも使います。さらに、意外なことに石川県など北陸の方でも使われています。結構距離がありますが、いったいなぜでしょう。

その答えは海にあります。北海道の開拓は南側、松前や函館の沿岸部から始まりました。では、開拓に来た人はいったいどうやって来たのでしょうか。もちろん船です。そしてそうやって移り住んだ人々と交易を始めたのが、地理的に近い東北や北陸の人々だったと言われています。

現在では加賀や小松の人々が使っていたものがもたらされたのではないかと考えられているようです。

語源は?

では、そんな歴史ある「はんかくさい」の語源は何でしょうか。辞典では「半可臭い」と漢字表記が載っています。「半可(はんか)」とは未熟で中途半端なこと。あるいは知ったかぶりという意味の「半可通(はんかつう)」の略語です。

ここから、未熟な子供がするようなことや中途半端でいいかげんな感じのことに由来すると考えられています。

北海道の方言

なげる

「なげる」は標準語でもありますが、方言としても使われます。北海道の方言としては、捨てるという意味があります。ごみを捨てることをごみをなげるといいます。

では、ボールを投げる時にはどういうのでしょう。そのままボールを投げるといいます。「なげる」に2種類の意味があるだけです。もちろん、捨てるはそのまま捨てるという意味でも使われます。

したっけ

映画『僕だけがいない街』で多用されていた「したっけ」も北海道弁です。作中では「さようなら」や「バイバイ」の意味で使われていましたね。

他の方言同様、「したっけ」も使い方には地域差があります。そのまま別れの挨拶代わりに使う地域もあれば、「したっけ、また明日」のように「それじゃあ」という意味で使う地域もあります。この場合は、「したっけ、次は何する?」といった使い方もされます。

似た方言に「したって」があります。こちらは「けれども」や「でも」という意味です。「それにしたって」の略語といった感じですね。意味が全然違うのでお気を付けください。

みささる

北海道特有の表現に「みささる」というものがあります。標準語に訳すと、特に意図していたわけではないけれど見てしまったといったところです。不可抗力で自然と目に入った、と考えても良いでしょう。

「みささる」と同様に「きかさる」や「おささる」などもあります。それぞれ自然と耳に入ってきた、意図せずに押してしまったいう意味で使われます。

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