「卑屈」とは?意味や使い方をご紹介

「卑屈」という言葉にどのような印象をお持ちでしょうか?おそらく良い印象をお持ちの方はいらっしゃらないでしょう。それもそのはずで、「卑屈」には良い意味はほぼありません。今回は「卑屈」の意味や使い方、関連語との違いなどを紹介します。

目次

  1. 卑屈の意味
  2. 卑屈の由来
  3. 卑屈と謙虚
  4. 卑屈の使い方と例文
  5. 卑屈の類語

卑屈の意味

「卑屈(ひくつ)」とは必要以上に自分を低く見る、いじけて自分を過小評価するという意味です。人の心理や性格を説明するために使われる言葉で、説明文で多用されます。

「卑屈」の大きな特徴は自虐的なことです。周りの人がそこまでするの?と引くくらいに自虐的でネガティブなことです。また、プライドや意気地(いくじ)がないこともポイントとして挙げられます。意気地とは何かをやり通そうとする意欲です。それがないということは、自分から行動できない臆病者や諦めの早い軟弱者ということです。

「どうせ僕は」とか「私なんて」と口にしながら地面に「の」の字を書いている姿を想像すればイメージできます。その他、相手に合わせてわかりやすいお世辞を口にすることや、開き直って自分の不幸をアピールすることもあります。

卑屈の由来

「卑」の文字にはいやしい、身分が低い、品がないといった意味があります。「屈」はかがむ、縮まる、服従するという意味の字です。気力をなくしたり敗北することを「屈する」と表現しますね。二つの字を組み合わせると、かがみこんで品性を無くす、服従していやしくなるという意味になります。

卑屈と謙虚

時に誤解されることがありますが、「卑屈」は「謙虚」や「謙遜」とは違います。どちらも自分の価値を低く見積もることが多いという点は同じです。しかし、次の2点が大きく異なります。

1点目は、素直ではなく、頑固なところです。相手の意見を取り入れる素直さが「謙虚」の大きな特徴です。「謙虚」は相手に敬意を払うことを大切にします。それに対して「卑屈」は誰の助言にも耳を貸さないことがよく見られます。「卑屈」にとって大切なのは自分自身であって、相手を敬う意図はありません。

2点目は建設的かどうかです。「卑屈」は行動力に欠け、悲観的な考え方をします。「謙虚」が必ずしもポジティブでアクティブとは限りませんが、控えめながらも行動するという点で異なっています。

卑屈の使い方と例文

卑屈の使い方

「卑屈」は失礼なので相手に直接使わない方が良い言葉です。自分に対して使うのも「卑屈」なので避けた方が良いでしょう。当人がいないところで陰口のように使われることが多いようです。

卑屈の例文

  • 「課長がまた部長にゴマをすっていたよ。あの人のお世辞露骨すぎて不快なんだよね。卑屈でプライドないのかって突っ込みたくなる。」
  • 彼女は気持ちを切り替えて頑張ると張り切っていたそばから大失敗をしてしまった。不安になって屋上へ行ったら、隅の方で卑屈にいじけていた。
  • いつも卑屈で悲劇のヒーローを演じたがる彼だが、天真爛漫でポジティブな彼女のおかげで変わりつつある。

卑屈の類語

自嘲

「自嘲(じちょう)」とは、自分をあざ笑うという意味です。自分のことを軽蔑して馬鹿にする、あざけることに使われます。「卑屈」とは共有する特徴も多くありますが、「卑屈」が心理状態や性格に使われることがほとんどであるのに対し、「自嘲」はその時々の行動について使われます。「自嘲気味に」や「自嘲するように」など比喩表現での使用が多く見られます。

自虐

「自虐(じぎゃく)」とは自分で自分をいじめることです。元々はシニカルで感傷的なニュアンスが強かったのですが、近年はお笑いのジャンルにもなっているようにユーモラスな印象が強まっています。

「自虐」も「自嘲」と同じく動作に使われることが多く見られます。また、「卑屈」に比べると相手に媚びる印象が薄れます。


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