「絶望」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「絶望」を味わったことのない人はいないでしょう。希望の絶えてしまった状態ですね。哲学でも恋愛でもゲームでもよく見かけます。よく知られた「絶望」ですが、類語と区別できると格好良いですね。「絶望」について、意味や使い方、類語を紹介します。

目次

  1. 絶望の意味
  2. 絶望の使い方
  3. 絶望の類語

絶望の意味

一般的な意味

希望が消えると書いて、「絶望」です。漢字からわかるように、「絶望」の一般的な意味は希望や望みが完全に断たれてしまい何の見込みもなくなることです。

ほんのわずかでも望みがある場合には「困難」や「厳しい」が使われ、「絶望」は使われません。上手くいく可能性が何一つ残っていない。これが「絶望」の特徴です。

哲学的意味

「絶望」は哲学において重要なキーワードです。ニーチェやハイデガーなどの実存主義者や、カミュやカフカなどの作家も取り上げています。特にキルケゴールの『死に至る病』が有名です。

「絶望」の意味は人によって異なりますが、自己の喪失や世界との不調和などを意味していることが多いです。いわゆる「生きる意味などない」という類のものです。

恋愛での意味

恋愛において「絶望」が使われるのは、相手が振り向いてくれる可能性がなくなった時です。実らない片思いも、破局寸前の交際や結婚生活も恋愛における「絶望」です。

また、その他不倫や肉親相手などの実りようのない恋愛も「絶望的」な恋愛と呼ばれることがあります。ハッピーエンドの可能性がないという意味からそう呼ばれているのかもしれませんね。

ゲームでの意味

「絶望」はゲームでも使われます。難易度を指している場合とシナリオやストーリーを指している時で意味が変わります。

まず、難易度を指している場合は、攻略不可能な状況のことを「絶望」といいます。難易度が高すぎてクリアできる可能性がない、ということですね。クリアが無理なゲームを「無理ゲー」と呼びますが、意味合いはほぼ同じです。

一方でシナリオを指している場合。こちらは文学でいうところの「カタストロフィ」と同じような意味合いで「絶望」が使われます。ストーリーが暗く、登場人物たちに救いや幸福がもたらされないバッドエンドに対して使われます。

絶望の使い方

上記で取り上げた意味のうち、いくつかを例文で紹介します。

  • まさか試験に落ちるとは。もうどうしようもない。絶望した。
  • 初デートで大失態を犯してしまった。もうこの恋は絶望的だ。
  • 選択肢を間違えたみたいでストーリーに絶望感があふれてきた。このゲームはバッドエンドになりそうだ。

絶望の類語

失望

「絶望」に良く似た言葉に「失望」があります。こちらは望んでいた通りになったけれど、望むだけの価値もなかったという意味です。期待外れでがっかりすることが「失望」です。

人の評価でいえば、もっと良い人だと思っていた、もっとすぐれた人だと認識していたけれどそうではなかったということです。当然、直接伝えるのは失礼なので避けるべき表現です。

落胆

「絶望」に似た意味の言葉には「落胆(らくたん)」もあります。こちらも「失望」と同じく期待外れでがっかりすることですが、「落胆」は特に自分のことに対して使われます。

もっと自分はできると思っていたのにがっかりした。自分の無能さにうんざりした。こういった時に「落胆」が使われます。

幻滅

「幻滅(げんめつ)」という言葉もあります。幻が滅びるという字面から予想される通り、幻想や夢から覚めて現実に期待ができなくなることを指します。現実を美化し、理想視している場合に限って使われる表現です。

例えば「女性はみんな優しいと思っていた。けれど、優しい人に恩をあだで返されて女性を信じられなくなった」という場合。女性を理想していたが、現実の女性にあって期待が持てなくなったということで「女性に幻滅した」と表現できます。

カタストロフィ

アニメ『スラムダンク』の主題歌でよく知られている「カタストロフィ」。英語では「catastrophe」と書きます。元はギリシア語で、破滅や大災害という意味でしたが、劇や小説などの文学作品では悲劇的な結末を指します。


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