「無理ゲー」とは
「無理ゲー」とは、難易度が高すぎて「クリアするのが無理なゲーム」を意味します。決まった定義がある言葉ではなく、使う人によってその難易度は差があります。完全にクリアが不可能なゲームに使う場合も、ちょっと詰まったときに使う人もいます。
ゲームのみならず、日常生活で使う場合もあります。その時は、ある結果になるのが、困難であったり、不可能であったりする場合に使います。この場合は、完全に無理なことは珍しく、たいていはおおげさに表現されています。
また、第二次世界大戦後半の戦局を指し「無理ゲー」と呼ぶ場合もあります。
「朝5時起きは無理ゲー」
「このステージは無理ゲーだろ」
「マリアナ沖海戦で勝利するのは無理ゲー」
このような使い方をします。
「無理ゲー」の代表例
ファミコン時代には、「無理ゲー」と呼ばれるゲームがいくつもありました。今のようにインターネットですぐ情報が手に入る時代ではなく、ヒントなしでなぞ解きをしなければならなっかたり、特殊なフラグ立てが必要であったりと、詰んでしまうことも珍しくありませんでした。
そんなファミコンのゲームの中で難易度が高く「無理ゲー」と呼ばれているものを、紹介します。
「スペランカー」
「スペランカー」は、1983年に発売されたゲームソフトです。ファミコン版は、1985年にアイレムより発売されました。ヘルメットをかぶった洞窟探検家を操作し、迷宮の最下層を目指すために、ひたすら地下に降りていくゲームです。この探検家の弱さが有名なゲームで、コンピュータゲーム界、最弱の主人公の筆頭にあげられることも多いです。
「魔界村」
「魔界村」は、1985年にカプコンが稼働したアーケードゲームです。ファミコン版は、1986年に発売しました。主人公のアーサーを操作し、さらわれたプリンセスを助け出すのが目的のゲームです。攻撃を一回受けると鎧が脱げ裸になり、裸のときに攻撃を受けると骨になり死んでしまいます。
2周セットのループゲームとなっていて、苦労して1週目をクリアしても真エンドには難易度が上がった2周目をクリアしなくていけません。シリーズ通して高難易度で知られています。
「クソゲー」とは
「無理ゲー」と紙一重なゲームに「クソゲー」と呼ばれるものがあります。「無理ゲー」も一歩間違えれば「クソゲー」となっていまいます。
「無理ゲー」と「クソゲー」の決定的な違いは、面白いかどうかです。「クソゲー」は「クソなゲーム」のことで、バグなどで進行が不可能になったり、難しすぎてやる気がなくなってしまうものを指します。ここでは、巷で「クソゲー」といわれるものをいくつか紹介します。
「たけしの挑戦状」
「たけしの挑戦状」は、1986年に発売されたファミコンのゲームです。ビートたけしが監修したゲームで、「クソゲー」として有名です。サラリーマンの主人公を操作し、南の島に宝探しに行くという内容です。クリア条件が難しく、突然ゲームオーバーになることも珍しくありません。
「コンボイの謎」
「トランスフォーマー コンボイの謎」は、1986年に発売されたファミコンのゲームです。サイバトロンシティーコマンダーのウルトラマグナスを操作し、デストロンを倒していくという内容です。タイトルから、操作キャラをコンボイだと思っている人が多いですが、違います。
主人公がとても弱く、敵や銃弾に1回触れただけでやられてしまいます。敵の攻撃は激しく、2×2ドットの銃弾は視認しづらく、プレイしても一瞬でやる気がなくなることが多いようです。