「ソロ充」の表す意味とは?
「ソロ充」とは、「ソロ(=独り)」と「充実」をかけ合わせた言葉で、独りでも充実した日常生活が送れる人を指します。この場合の「ソロ」は「パートナーを作らずに独りでいる」という場合もあれば、「仲間とつるまずに独りでいる」という場合もあるのがポイントです。
例えば、同じ映画を見るのでも、恋人と一緒に楽しいひとときを過ごしているのがリア充で、独りで純粋に映画を楽しんでいるのがソロ充です。後述する「ぼっち」とは違い、けっして恋人を「作れない」わけではなく、あえて「作らない」のがポイントです。
「ソロ充」の由来は?
ソロ充は、リア充から派生した言葉です。リア充は、リアルが充実している人を指す言葉として生まれました。一般的に、仲間やパートナーとワイワイ楽しんだ方が、充実した生活を送れるのではないかと思われがちです。しかし、ソロ充はそのような人が周りにいなくても十分に充実した生活を送っています。むしろ、周囲に人がいない方がよいという場合もあるのが特徴です。
同様にリア充から派生した言葉に「キョロ充」があります。こちらは、「自分はけっして『ぼっち』ではない」ことを確認したいがために、周囲の様子をキョロキョロうかがう人を指す言葉です。
このように、ソロ充にしろキョロ充にしろ、大元のリア充という言葉があってこそ生まれた言葉だと言えるでしょう。
「ソロ充」な人の特徴とは?
ソロ充な人の特徴は、以下のようなものが挙げられます。
- 孤独を苦としない
- マイペース
- 没頭できる趣味がある
- 恋愛が長続きしない
- 容姿端麗
- 他人にないスキルを持つ
ソロ充の「ソロ」の部分を考え合わせれば、1や2は当り前だと言えます。他人のペースに合わせるのが苦手なソロ充は、独りでいることを特に気にしません。また、3は「充」の部分を満たすには欠かせません。
4は、恋人がいてもいなくても生活を楽しめるためだと言えそうです。5は意外に思うかもしれませんが、ソロ充には容姿に優れた人が多いとされます。これは友人や恋人を「作らない」ことと関係がありそうです。また、6は独りでも自分の趣味を楽しむための経済的バックボーンとして必要な要素かもしれません。
このように、ソロ充はネガティブな言葉というよりも、ポジティブなイメージを持つ言葉です。これは、後述の「ぼっち」とは決定的に異なる特徴だと言えます。
「ソロ充」の類語とは?
ソロ充の類語には、以下のようなものが挙げられます。
- おひとりさま
- ぼっち
- 一匹狼
- 孤高
「おひとりさま」は、主に独りで飲食店に来客した人を指す言葉で、「ひとり回転寿司」「ひとり焼肉」などの場合がそれにあたります。また、婚期を逃してしまった女性を指すときに用いられる場合もあります。
「ぼっち」は、独りでいる点は「ソロ充」と似ていますが、中身はまったく異なります。「ぼっち」が自己の意思と関係なく独りでいるしかない状況に置かれているのに対して、「ソロ充」はみずから望んで独りでいることを選んでいるところが大きな違いです。
「一匹狼」は、自ら望んで単独行動をとっている点は「ソロ充」と同じだと言えますが、充実しているかどうかはまた別の問題です。ちなみに、英語でも文字通り"lone wolf"と表します。
「孤高」は、独りで超然としているさまや遥かに高い理想を抱いているさまを表す言葉です。メジャーリーグで活躍したイチロー選手をイメージすると分かりやすいかもしれませんね。
「ソロ充」を用いた例文
- 今年の夏は、全国のパワースポットを巡ってソロ充を満喫するつもりだ。
- 彼はけっしてぼっちなわけではなく、ソロ充なんだよ。
1の例文では、自分の趣味であるパワースポット巡りを誰にも邪魔されずに独りで楽しもうとする様子が読み取れます。一方、2では、友だちがいないわけではなく、あえて独りでいることが強調されているのがポイントです。