リア充とは
一昔前からでしょうか。「リア充」という言葉をよく聞くようになりました。
リア充とは、「リアルの生活が充実している人」の略です。逆に、リアルの生活が充実していない人を「非リア充」、略して「非リア」と呼ぶこともあります。
リア充は、もとはネットスラングでしたが、言葉を使用する世代や状況の変化、意味の拡大により、現在での主な意味は、彼氏・彼女がいる人、また仲間同士で集まってパーティーや海水浴、バーベキューをしたり、クリスマスやハロウィンを楽しんだりする人、仕事や人間関係で充実している人、を指すことが多いです。
リア充の由来・変遷
「リア充」という言葉はインターネット掲示板の2ちゃんねるから発祥したネットスラングの一つです。元は「リアル充実組」と呼ばれていましたが、その後簡略化され「リア充」となりました。
当初はインターネットコミュニティに入り浸っていて、現実生活が充実していない人が、自虐として対比である現実(=リアル)の生活が充実している人の存在をリア充と呼んでおり、この頃は現実に友達が一人でもいればリア充と呼ばれていました。
その後、携帯電話を通じたインターネットの利用が増え、流行に敏感な女子中高生の間でも使われるようになり、ギャル語として広まっていきました。
ただ、この頃には従来のインターネット文化を知らない世代も多く、リア充の示すニュアンスが少しずつ変化していき、現在で用いられるような彼氏や彼女のいる人、趣味や仕事、人間関係が充実している人を指してリア充と呼ぶようになりました。
「リア充爆発しろ」の意味
ネットスラングなどで、「リア充爆発しろ」という言葉を目にすることもあるかと思います。また、人によっては「爆発しろ」と同じような意味で「爆(は)ぜろ」と使う人もいます。これはリア充に対して妬みの意味を込めて「爆発しろ」と言っている場合が多いです。特に「爆ぜろ」は語気が強いため、より強い感情を表していると考えられます。
一方で、最近ではリア充に対する定型文のようなものとして、冷やかしや冗談の意味を込めて「リア充爆発しろ」と言っている場合もあります。
また、「リア充末永く爆発しろ」といったように、「末永く」のようなお祝いの言葉に用いられる文言を用いて、お祝いの意味も込めた冷やかしの場合も存在します。ただし、お祝いの意味であっても、「リア充爆発しろ」はあまりいい言葉ではありませんので、状況や相手によってはトラブルにならないよう注意が必要です。
リア充は古い?
上述した通り、リア充の元はインターネット掲示板の2ちゃんねる発祥のネットスラングです。
「リアル充実組」として初めて登場したのは2005年頃、その後「リア充」に変化したのが2006年頃と言われています。2007年にはネット流行語大賞21位にランクインしました。その後、女子中高生の間で流行し、女子中高生ケータイ流行語大賞の金賞に選ばれたのが2011年です。
現在はリア充という言葉の初登場から10年以上経っています。そのため、リア充という言葉は一般にもかなり定着し、意味の幅も広がりました。さらに最近では本家の2ちゃんねるから、リア充に代わる新しい言葉が生まれようとしています。
リア充に代わる新しい言葉
リア充の発祥である2ちゃんねるでは、リア充に次ぐ新しい言葉として「本間充(ほんまみつる)」を提案しています。これは「本当に時間が充実している人」の略で、意味はリア充の中のリア充、またはリア充の隠語だそうです。隠語とされているのは、リア充よりも響きが人名っぽく、知らない人には通じにくいためだと思われます。まだあまり浸透はしていませんが、もしかしたら今後リア充から本間充に変わっていくのかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。リア充の紹介については以上となります。