「邂逅」とは?意味や使い方をご紹介

「邂逅」は「思いがけなく出会うこと」を意味する言葉です。映画や小説で目にしたことがあるかもしれません。「思いがけない出会い」を意味する言葉は数多くありますが、「邂逅」は類義語と何が違うのでしょう。今回は「邂逅」について紹介します。

目次

  1. 邂逅の読み方
  2. 邂逅の意味
  3. 邂逅の例文
  4. 邂逅の類義語
  5. 邂逅の英訳
  6. まとめ

邂逅の読み方

「邂逅」は「かいこう」と読みます。アクセントは「海溝」や「開港」と同じく後半にあります。

邂逅の意味

「邂逅」は「思いがけなく出会うこと」や「偶然の出会い」を表す言葉です。単なる出会いではなく、感動や衝撃を伴う場合に用いられます。

「邂逅」は書き言葉であり、主に文章の中で使われます。日常会話ではあまり使われません。日常会話では類義語の「出会う」や「出くわす」、「巡りあう」などがよく使われます。

邂逅の例文

「邂逅」と使った例文を紹介します。

  • 「幼馴染と半世紀ぶりに邂逅する。」
  • 「運命的な邂逅を果たす。」
  • 「未知の生物との邂逅。」

邂逅の類義語

「邂逅」と同じく「偶然出会う」という意味の言葉は数多くあります。その中でも使い分けに注意が必要なものをいくつか紹介していきます。

遇う

「遇う」の読み方は「あう」です。「偶然居合わせる」という意味の言葉です。事件や事故など予想できないことによく使われます。「邂逅」と違い、文章中だけでなく日常会話でもよく使われます。

遭う

「遭う」も「あう」と読みます。こちらも偶然の出来事に対して使われますが、特に悪い出来事にたまたま直面した時に使います。危険や敵、災害などに使う言葉です。

出会う

「出会う」は人や動物、物事に行き会う時に使われます。「出会う」は初めて会う場合に多く使われます。「邂逅」よりも日常会話でよく使われます。

出くわす

「出くわす」も「偶然の出会い」を表す言葉です。特に偶然性が強く、当事者の「驚き」が強い時に使われます。人に出会った時だけでなく、事故など予想外の事柄にあった時にも使えます。

巡りあう

「巡りあう」は「めぐりあう」と読みます。「長く求めていた人や物」に出会った時や、「別れたままになっていた相手」と再会した時に使います。長い間出会わなかった相手と出会った時や、運命的に出会った時に使われます。

「巡」の「あちこち回り歩く」や「回って再び元に戻る」という意味と「会う」が組み合わされた言葉です。

遭遇する

「遭遇」は「遇う」の「偶然に出会う」と「遭う」の「不意に出会う」という意味が組み合わせられた言葉であり、「偶然何かに会う」という意味です。「邂逅」は好ましいことに使われますが、「遭遇」は恐怖や不安の強い出会いに使われることが多くあります。

行きあう

「行きあう」は目的地に向かう途中で「偶然に出会う」時に使われます。「邂逅」や「出くわす」などの類義語との大きな違いは「驚きや感動」が少ないことです。たまたま出会い。そのまま通り過ぎる時などに使えます。

来合わせる

「来合わせる」は「たまたまその場所にやってきて出会う」時に使います。「邂逅」や「巡りあう」などの類義語との大きな違いは、「来合わせる」が場所を強調していることです。一方、「邂逅」や「巡りあう」は場所よりも相手に関心があります。

鉢合わせる

「鉢合わせる」も「思いがけなく出会うこと」を意味します。こちらは出会いたくない相手に会った時に使用することが多い表現です。

邂逅の英訳

「邂逅」は英語で「an encounter」と訳します。また、「meeting」や「to meet」が当てられることもあります。偶然出会ったことを強調する場合は「an unexpected meeting」や「an accidental meeting」とします。また、再び出会った場合は、「a reunion」を使うことができます。

基本的には類義語の「出会う」や「巡り合う」と同じ語が使用できます。

まとめ

  • 「邂逅」は「かいこう」と読む。
  • 「邂逅」は「思いがけなく出会うこと」という意味。
  • 「邂逅」は日常会話ではあまり使われない。
  • 「邂逅」は英語では「an encounter」と訳す。
今回は日常会話であまり使われない「邂逅」についてご紹介しました。正しい意味を理解し、類義語と使い分けて行きたいですね。


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