「闊達」とは
「闊達(かったつ)」とは、「心が広くのびのびとしている様子」という意味の言葉です。「豁達」とも書きます。
「闊」という漢字には、「広い・度量が大きい」という意味があります。また、「疎い(うとい:親しくないこと、物事についてよく知らないこと)・まわり遠い」という意味もあります。そして、「達」という漢字は「通じる・遂げる」に加え、「理解する」という意味があります。
ちなみに、「闊達」は響きが似ていることから「活発」という言葉と混同されがちですが、「活発」は「いきいきとして勢いのよいこと」という意味で、「心の広さ」も表す「闊達」とは似て非なるものです。
「闊達」の使い方と例文
「闊達」は心のあり方を表す言葉です。そして、ポジティブな意味で使われます。「この人はのびのびとして素敵だなあ」と感じた時に、褒め言葉として使うと良いかもしれません。
- 彼は持ち前の闊達さと笑顔で、後輩から慕われている。
- 彼の闊達な気性のおかげで、その場は丸く収まった。
- 私は心が狭くすぐに腹が立つので、彼の闊達な性格に憧れる。
「闊達」という言葉は、先述した「活発」のようにあまり気軽に使える言葉ではないかもしれません。人間としての懐の深さを表すためです。もし「あなたは闊達だね」と言われたら、とても良く思われているということですね。
「闊達」が含まれる四字熟語
- 自由闊達
- 明朗(めいろう)闊達
- 闊達自在
- 闊達豪放
このように、「闊達」に他の言葉を組み合わせることで、意味が少しずつ違ってきます。いずれも、良い意味で使われる四字熟語です。
「闊達」の関連語
類義語
- 寛容(かんよう)
- おおらか
- 度量(どりょう)が大きい
対義語
- 狭量(きょうりょう)
- せせこましい
「闊」を使った言葉
- 闊歩(かっぽ)
- 迂闊(うかつ)
- 久闊(きゅうかつ)
- 闊略(かつりゃく)
- 闊葉樹(かつようじゅ)