「衝撃」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「衝撃」は、テレビなどでも視聴者の興味を引くために多用される言葉です。「衝撃の~!」などの言い回しが聞く人に強い印象を与えるからでしょう。類語も多く存在しますので、その微妙な違いも把握しておきましょう。今回は「衝撃」の意味や使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「衝撃」とは?
  2. 「衝撃」の意味と使い方
  3. 「衝撃」の類語

「衝撃」とは?

「衝撃(しょうげき)」は馴染み深い言葉ですが、実は下記のように4つの意味が存在します。

  1. なにかに突き当たって激しく打つこと。
  2. 思わぬ出来事などにより、心が強く揺さぶられること。心を激しく打つような刺激
  3. 短時間に強い電流が流れてすぐ止むこと。また、その電流や電圧のこと。
  4. 物体に急激に、あるいは瞬間的に加えられる力。撃力。

意味3と4は生物学や物理学で使われる専門用語であるため、今回は意味1と2に焦点をあてて解説していきます。

「衝撃」の意味と使い方

「衝撃」の意味1は、物理的なものであり、意味2は心理的なものです。それぞれに意味と使い方が異なりますので、項目をわけて使い方や例文を挙げていきます。

物理的な「衝撃」の意味と使い方

物理的に受ける「衝撃」は、なにかが軽くぶつかりあったようなレベルで使う言葉ではありません。物体と物体の衝突によって、それらの位置やかたち、あるいは速度などが急激にかわるようなレベルで用います。

物理的な「衝撃」では、上記のように「急激で強い」衝突が重要な要素となりますので、どんなに強い刺激であっても、それがゆるやかな圧迫であったり、急激な刺激であっても、柔らかなものに柔らかなものがぶつかる場合などに使うことはできません。

「衝撃」は「衝撃を受ける」「衝撃を与える」といった言い回しがよく使われます。また、「衝撃音」や「衝撃波」といった言葉も用いられています。

物理的な「衝撃」の例文

  • 自動車に搭載されているエアバッグは、万が一事故に遭ったときの衝撃を吸収・緩和するためのものだ。
  • 隕石が落下した地面が受けた衝撃はすさまじく、直径10メートルほどの穴が出現した。
  • 店の看板が落下した衝撃音で、食事中の客たちは総立ちになった。

心理的な「衝撃」の意味と使い方

心理的な「衝撃」において留意すべきことは、その強い驚きや心の動きが、ネガティブなものかポジティブなものかは定義に含まれていないという点です。その感情は、強い恐怖が背景かもしれず、呆然とするほどの感動によるものかもしれません。

したがって、より伝わりやすい文章や言葉とするためには、文脈でその「衝撃」を受けた経緯を明らかにする必要があります。

「衝撃」はインパクトの強い言葉ですから、ニュースの見出しなどにもよく使われます。広告にも頻繁に登場しますが、そのさいは、「衝撃の~」という言い回しが多用されます。「衝撃の低価格」「衝撃の結末」などがすぐに思い浮かびますね。

心理的な「衝撃」の例文

  • 女優A子がデビューした時、そのあまりの美しさは人々に衝撃を与えたものだった。
  • 炎上する首里城の光景は、日本の国民に衝撃と強い悲しみをもたらした。
  • 今週は、コーヒーメーカーを衝撃の低価格でご提供!

「衝撃」の類語

「打撃」

「打撃(だげき)」は「衝撃」の類語としては下記の二つの意味が挙げられます。

  1. 物を激しく打ちたたくこと。
  2. 突然の大きな心の痛手や物的・経済的損害。

物理的にも心理的にも使える言葉であり、「衝撃」と類似していますが、2の意味はポジティブな局面では用いないことに留意しましょう。

【例文】
  • 学生たちが築いたバリケードは、警官の棍棒による打撃であっという間に崩されていった。
  • 感染症の拡大により、多くの飲食店が打撃を受けた。

「ショック」

「ショック」の由来である英語のshockは、「衝撃」と同様に物理的にも心理的にも使われます。ただ、カタカナ語の「ショック」は、「爆風のショックで木が倒れた」といったように物理的用法として使われることもありますが、どちらかというと心理的な意味で使われることが多いようです。

「衝撃」と異なる点として、「ショック」はネガティブな強い驚きを意味することが挙げられます。

【例文】受験した高校にすべて不合格となり、B子はショックのあまり寝込んでしまった。


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