「開催」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「開催」という言葉は、オリンピックや万博など大きな国際行事が近づいてくると、頻繁に会話やメディア記事などに登場します。意味はわかりやすいですが、すべてのイベント事で使われる言葉ではありません。今回は「開催」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「開催」の意味は?
  2. 「開催」の使い方
  3. 「開催」の類語・似た言葉

「開催」の意味は?

「開催」は"かいさい"と読み、「開」と「催」から成り立つ熟語です。「開催」において、「開」はじまる・はじめる「催」もよおす・会合や行事を行う、という意味で使われています。

この二字からもわかるように、「開催」とは、集会や会議などを開くこと、展覧会や博覧会などの催し物や行事を行うことです。

「開催」の使い方

「開催」は会議や催しを開くことだとわかりましたが、そのようなもののすべてを対象とするわけではありません。基本的には、大規模なものから小規模なものまで使えますが、ごく少数での会議や日々行われる集いなどにはあまり使われません

たとえば、「飲み会の開催」は自然な表現ですが、友人2~3人で集まる飲み会に「開催」は大仰だといえましょう。

辞書には何人以上から使える、どういった集まり対して使えるという基準は示されていません。しかし、この例のような場合は「~を開く」といった表現が適切でしょう。

なお、「開催」は、対象の会議やイベントなどが長期にわたる場合にも使う言葉です。「開催中」「開催されている」などの言い回しは、対象となる催しが現在進行中であることを示します。

「開催」の例文

  • オリンピックの開催を目前に控え、出場選手たちのトレーニングに熱が入っている。
  • Aさんの自分史の自費出版を祝し、友人たちによる出版記念パーティーが開催された。
  • 町にカルト集団の事務局が移転すると知った町民たちは、抗議集会の開催を予定している。
  • 現在、新製品のプロモーションイベントを開催中だ。

「開催」の類語・似た言葉

「挙行」

「挙行」(きょこう)とは、式や行事、儀式などを執り行うことです。辞書によっては、「執り行うこと」の前に「公に」が付加されているものもあります。

「公に」というとイメージしにくいかもしれませんが、要するに、冠婚葬祭、学校や会社の行事などフォーマルなものを言います。たとえば、結婚式、入学式、卒業式、入社式、各種記念式典などですね。

「開催」がカジュアルなパーティーやプライベートな集い、ビジネスの会議などにも幅広く使われるのに比べ、「挙行」の対象はかなり狭くなるといえましょう。

【例文】就職氷河期といわれる中、挙行された入社式に臨んだ新入社員たちは感無量の表情だった。

「実施」

「実施」(じっし)とは、計画、法律などを実際に施行すること、実行することです。「イベント事を実施する」という場合には「開催」と同じ意味ですが、「開催」はイベント以外の計画を実施することや法律・条例を施行することには使われません。

「開催」は「開く」、「実施」は「行う」と表現できるときに使うと覚えておくといいでしょう。例えば、「テストを開く」とは言いませんから、「テストを行う(実施する)」が適切です。

【例文】雪が降って交通ダイヤが乱れたので、ほとんどの中学校は開始時間を遅らせて入試を実施した。

「主催」と「共催」

「主催」(しゅさい)「共催」(きょうさい)は、ともにイベントや会合などを行うという点では、「開催」に通ずるところがあります。

「主催」とは、ある人物や組織などが中心となって催すこと、または、その人や組織のことです。また、「共催」は、二つ以上の団体や組織が一緒にひとつの行事などを催すことを指し、個人単位では使いません。

つまり、「主催」や「共催」は、「開催」よりも主語が明確で限定的であるというところが異なっています。

【例文】

  • A君が主催した仮装パーティーは大盛況だった。
  • 食品メーカーの弊社は、広告代理店と大規模なフードフェスティバルを共催した。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ