「こそばゆい」の意味とは
「こそばゆい」は形容詞で、意味は以下の2つです。
- ムズムズとかゆい感じがする。くすぐったい
- (1から転じて)きまりが悪い。照れくさく感じる
「こそばゆい」の使い方
1.ムズムズとかゆい・くすぐったい
「こそばゆい」は、ふざけて脇の下や足の裏などの皮膚の敏感な部分を触れたり、何かのことで肌を刺激されたりした時に、むずかゆく感じたり、笑ってしまうほどくすぐったい感じがすることを表す時に使われます。
【例文】
- 友達が脇の下をくすぐってきて、こそばゆくてつい笑ってしまった。
- 小さな虫が背中に入ってしまって、すごくこそばゆい感じがした。
「こそばゆい」は、関西を中心とした西日本で「くすぐったい」という意味で使われている例が比較的多いようです。派生した「こしょばい」「こそばい」などの使用例も見られます。
2.きまりが悪い・照れくさく感じる
「こそばゆい」は、必要以上に高い評価を受けて、何となくむずがゆい感じがして落ち着かなく感じることから、きまりが悪い、照れくさいといった気持ちを表す時に使われます。
例を挙げると、非常に褒められたり、感謝の意を示されたりした時などの場面が当てはまるでしょう。他の人の前で高く評価されると余計に「こそばゆく」感じるかもしれません。
高い評価を伝えられた側は、相手から認められて嬉しいこともあるでしょう。しかし、「こそばゆい」で、場違いで身の置き所がないように感じたり、ちょっと恥ずかしかったりする気持ちが先に立つような状況です。
【例文】
- 大勢の人の前で上司から仕事ぶりを褒められて、とてもこそばゆい思いをした。
- 娘の友だちから、「お弁当がうちのママよりも美味しかった」と大きい声で言われて、嬉しいよりもこそばゆい気持ちがした。
「こそばゆい」:きまりが悪い・照れくさく感じる意味での類語
気恥ずかしい
「気恥ずかしい」とは、何となく恥ずかしい感じがする、または、取り繕うことが出来ず恥ずかしそうな顔をするといった意味で使います。褒められた時にきまりが悪いように思える「こそばゆい」と似ていますが、「気恥ずかしい」は、高い評価を受けた場面などに限定せず使えます。
【例文】
- 自分の知らないところで褒められていたと聞いて、少し気恥ずかしい気持ちがした。
- 彼はボタンを掛け違えていたことを指摘され、気恥ずかしそうに笑みを浮かべた。
面映ゆい
「面映ゆい」(おもは-ゆい)とは、きまりが悪い、照れくさいという意味です。顔を合わせるのが眩しく感じられることからきている言葉です。「こそばゆい」と同じように、人から褒められて嬉しくも恥ずかしい気持ちが相まっているなどの状況で使われます。
【例文】
- チキンカツのレシピが好評で、SNSで拡散されて面映ゆい気持ちだ。
- あなたの発表は素晴らしかったと先生に褒められて面映ゆかった。