「確認」とは?意味や使い方をご紹介

「確認」は、子どもの頃から馴染み深い言葉かもしれませんが、社会人となればなお、日々この言葉の意味を実践することになるでしょう。なにごとも、「確認」によってミスを防ぐことができます。今回は「確認」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「確認」とは?
  2. 「確認」の使い方
  3. 「確認」の類語・類似表現

「確認」とは?

「確認」(かくにん)は、次の2つの意味をもつ言葉です。

  1. はっきりと認めること。そうであることを、明白に確かめること。
  2. 特定の事実や法律関係の存否について争い、疑いなどがあるとき、公の組織がこれを判断したり認定したりすること

このうち2の意味は専門的な用語ですので、今回は、一般で広く使われる1の意味にしぼって解説していきます。

字義

「確認」における「確」は、確か、間違いがない、確かめる、という意味。「認」の字義は、認める、見分ける、見極める、です。

「確認」の使い方

「確認」を具体的・詳細に言うならば、物事への認識や理解、対人における意思の疎通などにおいて、曖昧ではなく、ありのままの状況をはっきりと断定し、明確化すること、また、そのための動作や行動のことです。

したがって、「確認」は、必ず確認すべき対象を伴って用いられます。また、たいていの場合、さまざまな状況を検分したり考察したりして「確かめ、認める」作業です。その具体的内容を同じ文脈に盛り込めれば、なお丁寧でしょう。

物事の状態を目視で一瞬のうちに確かめられるケースなども含め、「確認」はかなり広い幅で用いられる言葉といえます。

「確認」の文例

  • 講演者が到着したことを確認した講演会主催者は、会場の最終チェックに取り掛かった。
  • 商品を納品する前に、個数に間違えがないかをもう一度確認してください。
  • Aさんの要求が、先回の契約内容と微妙に違っているので、訪問して詳細の再確認をしてほしい。

「ご確認」について

日常生活でも頻出する「確認」ですが、仕事の場で用いられるときは、伝達のうえで大変重要な役割を担う言葉です。自分が「確認」を要求される場合も、他者に依頼する場合も、業務上のミスを防ぐ大切なポイントとなるからです。

仕事上で、身内や部下に依頼する場合は「確認しておいて」「確認頼みます」など一般的な用い方で済みますが、取引先や目上の存在に依頼する場合は、失礼のない言い回しをしっかり理解しておく必要があります。

まず、「確認」に尊敬を表す接頭語「ご(御)」をつけ、「ご確認」とすることは必須です。そのあとには、丁寧語や謙譲語を続けていきます。仕事の場で頻出する言い回しの文例のいくつかを後述します。

「ご確認」の文例

  • ご送付させて頂きました納品の日程表をご確認くださいませ。
  • 下記の資料のご確認をお願い申し上げます。
  • サンプル商品をご確認のうえ、改善点などございましたらご連絡頂けますでしょうか。
  • 役員会での決議事項をご送付させて頂きました。ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。

「確認」の類語・類似表現

「認識」の意味と使い方

「認識」(にんしき)には、ある物事を知り、見分け、その本質や意義などを正しく理解し判断すること、また、そのような心の働きという意味があります。

「確認」は、「ご確認」というかたちでビジネスシーンに頻出しますが、「認識」を同じように用いることはありません。

意味は同じようであっても「~をご認識くださいませ」などと言ってしまうと、ちゃんと理解しておいてくださいよ、と言わんばかりのニュアンスとなり、失礼に当たってしまいます。

文例:まず、今回のイベントの趣旨をしっかりと認識し、企画の詳細を詰めていきたいと思っております。

「チェック」の意味と使い方

「チェック」は、英語由来のカタカナ語です。多義語ですが、「確認」の類語としては、書類などを照合すること、調べて不都合なもの、不必要なものが入り込むのを防ぐこと、点検、調査、確認などをすることといった意味を押さえておきましょう。

「確認する」という意味もありながら、多くの場合たんなる確認に終わらず、不都合なものを見つけ出してふせぐことに重点を置くニュアンスが強くなります。

仕事の場では、ややくだけた言い方になるため、上司に「チェックお願いします」と言うことはあっても、取引先などに用いることはあまり多くありません。

文例:キャンペーン終了日をチェックして、部内への周知を忘れずに頼むよ。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ