「機上の人」とは?意味や使い方をご紹介

「機上の人」(きじょうのひと)という表現をご存知でしょうか。「機」は、ここでは「飛行機」のことです。それさえわかれば意味をつかむのはたやすいのではないでしょうか。ここでは、「機上の人」の意味や使い方を類似の表現を含めてご紹介します。

目次

  1. 「機上の人」の意味
  2. 「機上の人」の使い方
  3. 「機上の人」に類似した表現

「機上の人」の意味

「機上の人」(きじょうのひと)とは、「飛行機の中にいる人」「飛行機に乗っている状態の人」という意味の言葉です。

「機上」という言葉に「飛行機の中」という意味がありますので、それさえわかれば理解しやすい言葉と言えるでしょう。「機上」の「機」が飛行機以外の何らかの機械や乗り物を示すことはありません。

ただし、この場合の「飛行機」は一般的な旅客機とは限らず、戦闘機など特殊な用途の航空機を指すこともあります。

「機上の人」の使い方

例文

  • 明日の今頃は、彼は機上の人だ。
  • 空港のロビーで別れの言葉を交わしたあと、彼女は機上の人となった。
  • 警察が証拠をつかむころには、犯人は既に機上の人だ。

文語的なイメージ

「機上の人」という表現は、現代では少々古めかしいイメージがあり、口語というよりは文語的な表現として使われる機会が多いでしょう。

人間を「〇〇の人」と場所や状況とともに表す表現はいくつかありますが、どれも人間を匿名化し、「その状況にある、ただの人」を表す点は共通です。「機上の人」は機上以外の場所へ自分の意思では行けませんから、状況と存在が一体化しているわけですね。

特に、飛行機という容易に手の届かない、遠隔地へと旅立つ手段としての「機上(の人)」は、人生の節目や物語的な区切りとして、情緒的・象徴的・運命論的なイメージとともに語られることもあります。

「機上の人」に類似した表現

「機上の人」と類似した「〇〇の人」という形の言葉には、以下のようなものがあります。

  • 旅の人…旅行者。他所から来た人。
  • 路傍(ろぼう)の人…路上を行く人。自分とは何の関係もない人。
  • 見証(けそう)の人…傍でみている人。第三者。
  • 行路(こうろ)の人…道を歩いている人。面識のない他人。かかわりのない人。
  • 市井(しせい)の人…市中に住む庶民。


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