「ポイントカードはお餅ですか」とは?意味や元ネタをご紹介

買い物をした時に「当店のポイントカードはお持ちですか」と聞かれるのはよくある場面ですね。しかし「ポイントカードはお餅ですか」と言われたとしたらどうでしょうか?今回は「ポイントカードはお餅ですか」の意味や元ネタについて解説します。

目次

  1. 「ポイントカードはお餅ですか」とは
  2. 「ポイントカードはお餅ですか」の元ネタ
  3. 「なにそれこわい」とは
  4. 「持つ」の敬語表現

「ポイントカードはお餅ですか」とは

聞き間違いや言い間違い、書き間違いということは、日常でもよくありますよね。その中でも、同音異義語は間違いが多いのではないでしょうか。

ポイントカードはお餅ですか」は、正しくは「ポイントカードはお持ちですか」と書くべきところです。よって、意味するところは「ポイントカードを持っていますか」となります。

「ポイントカードはお餅ですか」の元ネタ

この「ポイントカードはお餅ですか」は、2ch(現在の5ちゃんねる)に投稿された、以下のコピペが元ネタとなっています。

店員「当店のポイントカードはお餅でしょうか
ぼく「えっ」
~中略~
店員「ああ期限のことなら最後に使ってから一年間使わないときれます」
ぼく「なにそれこわい
~後略~

聞き間違いや書き間違いから始まって、両者がすれ違ったまま会話が進んだ挙句に、「なにそれこわい」というオチへと繋がるネタは、これ以外にもさまざまなバリエーションが見られます。

たとえば、「御社」を「恩赦」、「志望」を「死亡」、「陽性」を「妖精」、「お食事券」を「汚職事件」と勘違いする会話などです。

「なにそれこわい」とは

上のような勘違いネタのオチとして使われ始めた「なにそれこわい」という言葉は、これ単体でも、動画のコメントやSNSなどでも使われるようになっていきました。

【例文】

  • 「会社の人に垢バレした(SNSのアカウントがバレた)」「なにそれこわい」
  • 「家に籠ってたらアプリのか金額がいつもの倍になってた」「なにそれこわい」

「なにそれ」とは


「なにそれ」は「なにそれこわい」を怖いこと以外に対しても用いられる汎用性の高い言葉です。「なにそれ(これ)」で始まるネットスラングには、「なにこれかわいい」「なにそれ?おいしいの?」などの定型句もあります。

【例文】
  • 「新しいピアス買っちゃった(写真付き投稿)」「なにこれかわいい」
  • 「もうすぐゴールデンウィークだね」「なにそれ?おいしいの?」

「持つ」の敬語表現

「お持ち」

「ポイントカードはお持ちですか」というときの「お持ち」は、丁寧表現の「お(御)」+「持つ」の連用形で成り立っている言葉です。

ポイントカードの例の場合は「携えている・所持している」ことを表していますが、「こちらの案内用紙をお持ちください」などと言うときは「持つ・持っていく動作」を指します。

「お持ちします」

「ただいま資料をお持ちします」というときの「お持ちします」は、丁寧表現の「お」+「持つ」+「する」の丁寧語から成る謙譲表現です。「お持ちいたします」とすれば、より丁寧になりますね。

「お持ちします」は「持つ」を丁寧にしているわけですから、相手のため(相手にあげるため)に持って来る場合に用いられます。ですから、たとえば、目上の人を待たせて自分用の資料を取りに行って来るときには「ちょっと資料をお持ちします」とは言いません。

「持って参ります」

「持って参ります」は、「持って来る」の「来る」の部分を「参る」という謙譲語に置き換えた表現です。よって、「すぐに資料を持って参ります」は、相手のために持ってくる場合にも、自分のものを取ってくる場合にも用いることができます。

なお、「持参」は「持って参る」という意味ですから、謙譲語ですね。そのため、目上の人に「ご持参ください」と言うのは誤用とされています。丁寧語を組み合わせても、謙譲語は目上の人に使うのは適さない、というのが一般的な考えです。

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