「創意工夫」とは
「創意工夫」とは、いろいろ考えて、新しい手段や方法を探し出すこと、または、その考えた手段や方法、意見やものの見方のことです。
「創意」と「工夫」という2つの語で構成された熟語ですので、まずはそれぞれの語句の意味をみていきましょう。
「創意」とは
「創意」は、新しいことを考え出したり、それを実現するためにあれこれ方策を考えめぐらすこと、独創的なアイデアのことです。
「創」は、音読みで「ソウ」、訓読みで「つく-る、はじめ-る、きず」と読みます。ここでは「初めて作り出す」という意味で用いられ、同じ意味で使う言葉として「創造」「独創」などが挙げられます。
「意」は、音読みで「イ」、訓読みで「こころ、おも-う」と読みます。「創意」においては、「こころ、思い、考え」という意味で使われています。
「工夫」とは
「工夫」には、以下の意味があります。
- なにかよい手段や方法を探して、あれこれ考えること。また、その手段や方法
- 仏教などで修行などに専念すること。禅宗で、座禅に専心すること
- (中国の宋明学〈朱子学・陽明学〉で、完全な人格に至るための)実践、修行、勉強、努力などのこと(「功夫」とも書きます。)
広く知られ、一般的に使われているのは1の意味でしょう。「創意工夫」においてもこの意味が当てはまります。
「創意工夫」の使い方
多くの場合「創意工夫」という言葉には、ポジティブなニュアンスが含まれているでしょう。オリジナリティやアイデア性を、プラスに評価したい時に使うことができます。
例文
- この店の料理には、シェフの創意工夫が随所に見られる。
- この抹茶茶碗は、作者の創意工夫が奇抜で面白いと評判になった。
- 今年の学園祭のミュージカルは、創意工夫にあふれていて面白かった。。
- 面倒な家事も、ちょっとした創意工夫で楽しくすることができる。
- Aさんの企画書は人まねばかりで、全く創意工夫が見られない。
「創意工夫」の類語
「意匠惨澹(いしょうさんたん)」
「意匠惨憺」は、「物事を作り上げたりするときに、いろいろと考えて苦労すること」を意味します。「意匠」は「工夫すること」、「惨憺」は「苦労すること、苦心すること」をそれぞれ表します。
これは、中国・唐の詩人、杜甫が『丹青引(たんせいいん)』という詩の中で、玄宗皇帝に仕えていた曹覇(そうは)という絵師の技量を褒めた言葉です。「あれこれ苦心して考える様子」から「創意工夫」の類義語と言えるでしょう。
【例文】
- 今度の展覧会では、画家の意匠惨憺の末に出来上がった作品が数多く展示されていた。
- オリンピックに使われるユニフォームのデザインは、コンペに参加したデザイナーが意匠惨憺した案の中から選ばれた。
「独創性」
「独創性」とは、自分の考えや発想で他にないものを作り出すこと、あるいはその能力や性質のことを言います。「自分の考えや発想。他にない」という点で「創意工夫」の類語と言えるでしょう。
【例文】
- 小説家を目指すなら、独創性に富んだ内容の文章を書かなければいけない。
- A社の新車は、安全性は向上したが、デザインは独創性に乏しいと酷評された。
「創意工夫」の対義に近い言葉
「常套手段(じょうとうしゅだん)」
「常套手段」とは、いつもの決まりきった手段、方法ということです。「常套」は、「古くさい。ありふれている」という意味の言葉で、創意工夫がなく、同じことを繰り返すときに使われます。
【例文】
- ほめて、おだてて部下を動かすのは、部長の常套手段だ。
- 都合が悪くなったらすぐに泣きだすのは彼女の常套手段だ。