「秀逸」とは?意味や使い方をご紹介

「秀逸(しゅういつ)」という言葉をご存じでしょうか。秀逸な絵画とか、秀逸な文芸作品といった表現でよく使われますが、普段の生活では耳慣れない言葉の一つです。この記事では「秀逸」について、それぞれの漢字の用例を含めて、意味や使い方、類語をご紹介します。

目次

  1. 「秀逸」とは
  2. 「秀逸」の使い方
  3. 「秀逸」の類語

「秀逸」とは

「秀逸(しゅういつ)」とは、ある物事や出来ばえが、他のものと比較したときに飛びぬけて優れていることや、そのさまを意味します。「非常に優れていること」を表す二つの漢字を重ね、意味を強調した熟語です。

まず、「秀」は、音読みで「シュウ」、訓読みで「ひい-でる」と読み、他より優れていることや、優れた人を意味します。「秀逸」のほかに「優秀」「秀才」「秀作」などのような熟語があります。

「逸」は、音読みが「イツ、イチ」、訓読みには「はし-る、うしな-う、そ-れる、そ-らす、はぐ-れる、すぐ-れる、はや-る」と多くの読み方があります。

意味も数多くありますが、ここでは「抜きんでている。すぐれる」という意が当てはまるでしょう。同じ意味で使われている熟語には、「逸材」や「逸品」、「逸出」などが挙げられます。

「秀逸」の使い方

「秀逸」は、芸術作品や優れた技術、アイデアなどを高く評価する意味合いで用いることが多いでしょう。ここでは、例文を挙げて使い方をみていきます。

例文

  • 昔は、和歌や短歌、俳句などに対する最高の評価のことを「秀逸」な歌(句)と言った。
  • 今回の展覧会では、印象派の秀逸な作品が多数展示されている。
  • 図書館に展示された幼稚園児の絵の色使いを見るたびに、その秀逸ぶりにいつも感心する。
  • A社が発表した新車は、他社とは比べ物にならないぐらい斬新で秀逸なデザインだ。
  • 昨年、ミステリー大賞を受賞したB氏の小説は、これまでの作品とは全く違った視点からアプローチしている秀逸な作品だった。

「秀逸」の類語

「傑出(けっしゅつ)」

「傑出」とは、「数あるのものの中でずばぬけて優れていること」を意味します。「秀逸」の類語と言えますが、「秀逸」が人物そのものに対して使われることが稀なのに対して、「傑出」は、人にも物にも使われます。

【例文】

  • 三国志には、乱世に傑出した英雄が数多く登場する。
  • 最優秀賞を受賞した作品を作った陶芸家は、傑出した技量とセンスを持ち合わせている。
  • 最近の政治家には傑出した力量を持った人物がめったに見られない。

「屈指」

「屈指」とは、「数多くあるうちで、特に指折り数えあげられるほど優れていること」を意味しています。「五本の指に入る」という言葉のニュアンスをイメージするとわかりやすいでしょう。

【例文】

  • 日本の新幹線は、世界屈指の安全性を誇っている。
  • Aさんは、業界屈指の営業成績を誇っている。
  • B社は、最先端の自動運転技術で世界の自動車業界をリードしている。

「優秀」

「優秀」は、「非常に優れていることや、そのさま」を意味します。対象を問わず使えることから、普段の生活でも見聞きする機会は多いでしょう。

【例文】

  • 今年のプロ野球最優秀選手には、誰が選ばれるのだろうか。
  • 昨年の新入社員には優秀な人材が多かったが、今年はあまりパッとしないようだ。
  • 某国は、世界中の優秀な頭脳を集めて最先端の研究をしているらしい。


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