「査定」とは?意味や使い方をご紹介

「査定」という言葉を聞くと、サラリーマンの方は、昇給やボーナスの「査定」を思い浮かべるのではありませんか。自動車を買い替えるときにも下取り価格の「査定」という言葉を使いますね。この記事では、「査定」の意味や使い方を類語とともにご紹介します。

目次

  1. 「査定」とは
  2. 「査定」の使い方
  3. 「査定」の類語

「査定」とは

「査定」とは、物事を一定の基準に基づいて調査した上で、その金額・等級・合否などを決定することです。「税額を査定する」「勤務態度を査定する」「土地の価格を査定する」などのように使われます。

「査定」は、以下のそれぞれの漢字の意味のうち、主に「査=しらべる」と「定=定める」という意味を組み合わせています。

「査」の意味

」という漢字は、音読みで「サ」、訓読みで「しら-べる」と読み、「しらべる。考える。明らかにする」という意味があります。「査定」以外にも、検査・審査・捜査・調査などたくさんの熟語が挙げられます。

「定」の意味

」という漢字は、音読みで「テイ・ジョウ」、訓読みで「さだ-める、さだ-まる、さだ-か」と読み、以下のように多くの意味があります。

【「テイ」と読むとき】

  1. 物事を決めて変えない。さだめる。さだまる:定価・仮定・決定・推定・未定・予定など
  2.  一か所に落ち着いて動かない:定住・安定・固定など
  3.  決まり。さだめ:規定・定義・定理など

【「ジョウ」と読むとき】
  1. さだめる。さだまる:定石・勘定・評定など
  2. きっと。さだめて:必定など
  3. (仏教で)雑念を払い、精神を一つに集中させること:禅定・入定など

「査定」の使い方

  • 営業成績が悪かったので、ボーナスの査定は厳しいものになるだろう。
  • 彼は、日ごろの勤務態度が悪いので、人事評価の査定結果はかなり悪いらしい。
  • 今の家と土地を売った代金でマンションを買おうと思ったが、不動産不況で査定価格が厳しいから、住み替えは難しいかもしれない。
  • 光熱費の査定で、電力会社を変更したほうが節約になるとわかった。
  • 不動産鑑定士にマンションの価格を査定してもらう。

「査定」の類語

「鑑定」

「鑑定(かんてい)」の「鑑」には、「見分ける」という意味があります。「鑑定」は、「その道の専門家が、鑑定対象の真贋(しんがん:本物と偽物)や良否を見分けて、その価値を判定する」という意味を持っています。

「調べて定める」という点で「査定」と似た言葉です。宝石や美術品の鑑定をする「鑑定人」が登場するテレビ番組や小説、ドラマもありますから、この言葉をご存じの方も多いでしょう。

【例文】

  • 祖母から譲り受けた指輪を鑑定してもらった。
  • 裁判所の鑑定で、提出された証拠が偽物だと判明した。

「見積(みつもり)」

「見積」とは、物を買ったり売ったりするときに、それにかかる費用や物の数量、届けるために必要な期間などをあらかじめ概算することです。

自動車を買うときや売るとき、引っ越しの会社を選ぶときなどは、金額の「見積」を出してもらい、それをもとに考えるという方も多いかもしれません。

【例文】

  • 今度、リフォームしようと思って,A社とB社に見積を出してもらった。
  • 今回の旅行費用は、初めの見積よりかなり増えてしまった。

「評価」

「評価」とは、「物の値段を決めたり、人や物事の善悪や美醜(びしゅう)などを考えて、その価値を決めることです。学校の成績や仕事の業績も「評価」の対象で、「査定」と似ています。

必ずしも「何かの基準と比べる」わけではない、というところが「査定」と異なる点と言えるでしょう。

【例文】

  • 今期の営業成績が良かったので、高い人事評価が期待できる。
  • ゴッホの絵は、彼の死後に高く評価され、現在、絵画市場では信じられないような高い金額で取引されている。

「品定め」

「品定め」とは、人や物の優劣や良し悪しなどを比べて批評し、その価値を判定することです。食品売り場で野菜や魚の鮮度を比べたり、人物の良し悪しを比べたりするときに使われる言葉です。価値を判定するという点で、「査定」と似た言葉です。

【例文】

  • 盆栽展で、出品作品の品定めをした。
  • その男性が娘の婿に相応しいかどうか、娘の両親は相手をじっくり品定めした。


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