「:)」とは?意味や使い方をご紹介

海外の方と文字チャットやメールでやりとりしている時、唐突に「:)」という記号が表れ、意味がわからず戸惑ったという経験はありませんか?しかしその実、好意的な表現ですので安心しましょう。ここでは、「:)」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「:)」の意味
  2. 「:)」の使い方
  3. 「:)」の他の顔文字
  4. なぜ顔文字を「:)」のように転倒させるのか

「:)」の意味

「:)」は、主に英語圏の文字文化で使用されているポピュラーな顔文字(emoticon)の一種です。

コロン【:】と閉じカッコ【)】、わずか2記号から成るこの顔文字は「にっこり笑っている表情」を図示しており、「嬉しい」という感情を表現する意味があります。

ただ、欧米の顔文字文化に慣れていない方からすると「:)」は無意味な記号にしか見えず、「笑っているの?」「そもそもどこが顔?」と感じられるかもしれません。まずは見方から解説しましょう。

「:)」の見方

「:)」を見るにあたってはまず、「:)」をひとつの図形に見立てて右に90度回転させてみましょう。実のところこれは、左に90度転倒した顔文字なのです。

右に90度回転させたのち、先入観を捨ててよく見ると、【:】の部分が「2つの目」に、【)】の部分が「口角を上げている口の形」に見えてきませんか?

いったん「無意味な記号」と脳が認識してしまっていても、一度「顔だ」と理解することができたなら、その後はにっこり笑っている顔を見ることができるでしょう。

「:)」の使い方

「:)」の顔文字は、基本的に英語圏の文字文化において、「嬉しい」あるいはそれに関する感情を表現するために使います。

一般的には、言いたいことを言ったあとの文末に沿えて、「嬉しい」「親しみ」「ニッコリ」「愛嬌」といったニュアンスを表現する使い方がよくみられます。わずか2文字で感情表現ができるため、使いこなせると便利です。

通信技術が発達した現代では、記号の組み合わせではなく絵文字・アイコンによって表情を表す方法も普及してきており、「:)」と入力すると自動で「笑顔のアイコン」(ニコニコマーク)に変換されるフォーマットやサービスも存在します。

主な使い方

(A)

Okay! :)
(オーケー!)

(B)

Mom, I already done it. :)
(ママ、それはもうやっておいたわ)

(C)

Sorry I couldn't go this time. Invite me again next time. :)
(今回は行けなくてごめん。次また誘って)

日本ではほとんど使われていない

日本語の文字文化においては「:)」のような転倒した顔文字が使われる習慣はなく、認知度もかなり低いようです。

そのため、日本の方相手に「:)」という文字列を送信すると、「誤入力かな?」と受け取られてしまうかもしれません。注意しましょう。

「:)」の他の顔文字

「:)」のように転倒した形の顔文字は以下のように多数存在します。最初は顔・表情に見えないかもしれませんが、90度右回転させることを念頭に見ていきましょう。

さまざまな顔文字

  • XD…「大笑い」(目をきつく閉じ、口を大きく開けている)
  • ;)…「ウインク」(コロンではなくセミコロン【;】を使うことで片目を閉じる表現)
  • :(…「悲しい、不機嫌」(口をひんまげている)
  • :_(…「泣く」(アンダーバー【_】で涙の線を表現)
  • >:(…「怒り」(大なり【>】で吊り上がった眉を表現)
  • :-O…「驚き」(口をぽかんと開けているさま。真ん中のハイフン【-】は鼻筋)
  • :-x…「キス」(口をすぼめてキスをしている)

なぜ顔文字を「:)」のように転倒させるのか

なぜ欧米圏では顔文字を横倒しにするのか?と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。その理由は大きく分けて2つ考えられます。

理由①使える文字・記号の種類が少ない

理由の1つは、コンピュータにおける英文の文字入力は原則として1バイト文字しか使えず、例えば2バイト文字が使える日本語と比べると、顔文字の材料として使える文字・記号が比較的少ないというものです。

言い換えれば、転倒させることなく目や口など顔のパーツを表現できる文字・記号が少なかったということですね。

しかし、日本の文字文化にも1バイト文字のみで水平(正面)方向に構成された顔文字は一定数存在しており、これは決定的な理由とはなりません。

理由②そもそもこれで十分

2つ目の理由は、「そもそも、実用のためにこれで十分であった」というものです。

身もふたもない理由ですが、実際の運用上、利便性に問題がなく、十分に役割を果たせているのであれば、他の文化の目で「なぜ?」と問われても「そういうものだから」としか答えられないものなのです。

例えば、英語圏の方に「なぜ文字を書くのに漢字やひらがなではなくアルファベットを使うの?」と質問するのは、ナンセンスですよね。顔文字の様式の違いも、「文化の違い」と受け止めるのが適切でしょう。

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ