「ガクガク」とは
カタカナで書く「ガクガク」のほとんどは、次のような状況を表す擬態語です。
- 物がしっかりと固定されておらず、緩んで動く様子
- 寒さ、恐怖、疲れなどのせいで体の一部が小刻みに震える様子
これらがひらがなで表記される場合もあります。しかし、ひらがなで表記される場合は、次の「諤々」の意味で用いられていることもあるので、文脈から区別しましょう。
「がくがく(諤々)」とは
「がくがく(諤々)」は次のような状態を表します。
- 正しいと思ったことを、遠慮なくありのままに言う様子
- 口やかましい様子
上の意味では「侃々諤々」(かんかんがくがく:盛んに議論すること。正論を堂々と主張する様子)という複合語として用いられることが多くあります。
なお、「諤」の字義は、正しいことを周囲や事情を憚らず(はばからず)に言うことです。
「ガクガク」の使い方
ここでは、カタカナの「ガクガク」の使い方について見ていきます。「がくがく(諤々)」については割愛します。
1.物が緩んで動く様子
- 机の脚がガクガクしているから直すように、妻に言われた。
- 走行中に変な音がしたと思ったら、今度は車体がガクガクと振動し始めた。
- 寝入っている乗客を揺すると頭がガクガクするばかりで、目を覚ます気配がない。
一番下の例文は、体についての描写です。しかし、本人が震えているわけではないので、1の意味に分類して良いでしょう。
2.体の一部が震える様子
- 外に出ると、あまりの寒さに、5分もしないうちに顎がガクガクしてきた。
- 人前で話すとなると緊張して、壇に上がるときには膝がガクガクした。
- 家族の事故の知らせを受け、スマホを持つ手がガクガクと震えた。
- 体がなまっていたので、山歩きの終盤は脚がガクガクしていた。
「ガクガク」の顔文字
「ガクガク」の顔文字は、SNSなどで怖いという意味で使います。その特徴は、震えているようすを括弧を重ねて表現していることです。また、「ガクガク」や「ブルブル」「ガクブル」などの文字が添えられるパターンもあります。
ガクガク(((;゚Д゚)))ブルブル
ガク(((((((;´д`)))))))ブル
カタカタ(((´・Д・`)))プルプル