「むりぽ」の意味
「むりぽ」とは、「無理っぽい」を略したインターネットスラングです。「無理ぽ」と表記することもあります。何らかの作業やチャレンジなどが想定通りに進まず、達成が困難だと思われるような状況を指します。
「むりぽ」の使い方
「むりぽ」は、何かを諦めかけたときに使います。目標達成が困難となった時などに、諦観の念を込めて「むりぽ」と言うのです。
また精神的・肉体的に疲弊するなどして「これ以上は取り組めない」と感じた時などに、弱音を吐くようなニュアンスで「むりぽ」を使うこともあります。
「むりぽ」の使用例
- 原稿の締め切りまであと8時間しなかい…もうむりぽ。
- 100回以上挑戦したけど、成功できる気がしない。こんなのむりぽ。
- ハンバーグは大好きだけど、さすがに一生食べ続けるのはむりぽ。
「むりぽ」の顔文字
「むりぽ」には特定の顔文字は存在しません。しかし、インターネット上では既存の「残念そうな表情」や「辛そうな顔」「諦めて開き直っている表情」などの顔文字と「むりぽ」を組み合わせて用いられることもあります。
もうむりぽ(´・ω・`)
(><)むりぽ
むりぽ\(^o^)/
「むりぽ」の由来・元ネタ
「むりぽ」の元ネタと言われているのが、「もうだめぽ」というインターネットスラングです。「もうだめぽ」は2001年の11月にインターネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の「ダウンロードソフト板」における、以下の書き込みが初出です。
かぎのおとが
おやがかぎわたしや
もうだめぽ
この書き込みをした人物は当時、ファイル共有ソフト『winMX』を使用してファイルをネット上に違法アップロードしていました。家に警察が入り込んできたことを察してこの書き込みを残し、その後逮捕されたと言われていますが、真偽のほどは不明です。
なお、掲示板上では「もうだめぽ」の何ともいえない可愛らしい言葉の響きが話題となり、あっという間に流行語となりました。
「むりぽ」に似たネットスラング
ヤバス
「ヤバス」とは「まずい」「あぶない」などを意味する「やばい」の語尾が「ス」となった表現です。タレントの中川翔子さんが多用したことで広まったそうですよ。
なお、若者言葉における「やばい」は「すごく良い」という意味で用いられることがありますが、「ヤバス」も同様にポジティブなニュアンスでも使われています。
【使用例】
- 明日テストなのに全然勉強してないのまじヤバス。
- この曲のラストの盛り上がりが感動的すぎてヤバス。
無理ゲー
「無理ゲー」とは、「攻略するのが無理なくらい難しいゲーム」という意味のネットスラングです。現在ではゲームに限らず「達成するのが困難なもの」全般に用いられています。
【使用例】
- これ無理ゲーじゃね?
- 定時までにコレ終わらせるとか無理ゲーなんですけど!
(アカン)
「(アカン)」とは、「~しなければならない」「~しなければまずい」と感じたときに使うネットスラングで、インターネット掲示板「5ちゃんねる」の「なんでも実況J板(通称:なんJ)」でよく見る言葉です。
一般的に「アカン」を用いる際は「出席せなアカン」「頑張らないとアカンで」のように前後に言葉をつなげますね。しかし、ネットスラングにおける「アカン」は、前後を省略してカッコ付きの「(アカン)」のみを書き込むことが多いです。
【使用例】
(上司A):「今月のノルマは前月の1.5倍です。なぁに、成長著しい君たちなら大丈夫だ!」
(部下B):「(アカン)」(意訳:いくら成長してもこのノルマはアカン)