「あら^～」とは？意味や使い方をご紹介

「あら^～」は、インターネット上で使われているネットスラングです。漫画やアニメにおける女性キャラクター同士の強い友情や親交、恋愛感情などの描写（いわゆる「百合（ゆり）」）を好む人たちの間でよく使われています。

意味としては、女性キャラクター同士が仲睦まじくやり取りしているシーンを見て、感動のあまり思わず口に出してしまう言葉といった内容です。

何かに気づいたときや感動したときなどに使う感動詞「あら」に由来しています。語尾に「～」を使うことで、より深い感動を味わっている印象を与えています。

「あら^～」は、女性同士のやり取りを見て、感動したり、想像や妄想が膨らんだときに使います。インターネット掲示板やtwitterなどのSNSで使われていますが、とくに「ニコニコ動画」をはじめとする動画サイトのコメント欄で用いられることが多いです。

例えば、ニコニコ動画では、動画内において女性同士の親密な関係を描いたシーンに差し掛かった際に、多数の「あら^～」コメントが投稿されることがあり、動画作品を盛り上げています。

「あら^～」には、普段あまり見慣れない「^」という記号が使われています。なぜこの記号が用いられているのか、気になりますよね。

実は、「あら^～」には、元となったスラングがあります。それが後述する「ああ^～」なのですが、ここで使われている「^」は、キーボードのタイプミスに由来していると言われています。

本来は、「ああ～～」のように「～」を重ねて書き込みたかったところ、最初の「～」を入力する際にキーボードのShiftキーを入力し損ねたためか「^」となってしまい、それがネット上に広まり定着してしまったそうなのです。

「^」は、「ハット」「キャレット」「サーカムフレックス」「曲折アクセント」などと呼ばれている記号です。

本来は、「累乗計算（例えば、ａのｎ乗）を表す算術演算子の記号」や、正規表現（いくつかの文字列を一つの形式で表現するための表現方法）における「文字列の始まりを示す記号」など、様々な意味で用いられている記号です。

「あら^～」の元ネタとなったネットスラングが、「ああ^～」です。「あら^～」と同様に「何かに感動したときに思わず口に出る言葉」ですが、こちらは主に男性同士のやり取りに対して使います。ただし「あら^～」とは異なり、かなりの下ネタ要素を含んでいます。

というのも、「ああ^～」がよく使われているのは、ゲイビデオ「真夏の夜の淫夢」関連作品を元ネタにした、いわゆる「淫夢（いんむ）」関連のネタや動画に対してだからです。「淫夢」ネタは、動画サイト「ニコニコ動画」を中心に、一部ネットユーザーの間で流行しています。

「キマシタワー」とは、漫画やアニメなどで女性同士の仲睦まじいシーンを見た際に、興奮のあまり発する叫びです。「ｷﾏｼﾀﾜｰ」や「キマシタワー！！！」と表記したり、短縮形の「ｷﾏｼ」が用いられることもあります。

元ネタは、アニメ「ストロベリー・パニック」の登場人物である涼水玉青（すずみたまお）のセリフです。インターネット掲示板「2ちゃんねる（現5ちゃんねる）」では、専用のAA（アスキーアート）も作られています。

「尊い（とうとい）」とは、本来「高貴で身分が高い」「価値が高い」などの意味を持つ言葉ですが、いわゆるオタク界隈では、好きな漫画・アニメ作品やキャラクターなどに対して抱く「敬意」や「愛おしさ」などを指す表現として用いられています。

単なる「好き」ではなく、作品やキャラクターに対する「敬意」や「愛おしさ」などが込められており、「崇拝」と似たニュアンスとも言えます。自分の好きなキャラクターに対して、「〇〇ちゃん、マジ尊い」のように使います。