「ジャギ」とは
「ジャギ」は人気漫画『北斗の拳』に登場するキャラクター名です。この記事では「ジャギ」についてご紹介しますが、まずはご存じない方のために簡単に『北斗の拳』についてご紹介します。
『北斗の拳』とは
『北斗の拳』は、一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者ケンシロウが、核戦争後の荒廃した世界を舞台に戦いを繰り広げる物語です。ケンシロウは恋人のユリアを捜すため旅をしていますが、その道中さまざまな個性を持つ魅力的な敵や仲間と出会います。
「北斗神拳」とは、1800年に渡って受け継がれている暗殺拳です。人体に存在する708の経絡秘孔を突くことで、相手を内部から破裂させることを極意としています。特殊な方法でしかこの効果を打ち消すことが出来ないので、その方法を実行できない大抵の者にとって一撃必殺の技となっています。秘孔の探求は志の探求であると同時に生の探求でもあり、怪我や病気の治療に用いることも出来ます。
その「北斗神拳」の印象的な技には、次のようなものがあります。
- 北斗百裂拳…相手の身体に連続して拳を叩き込むことで、複数の秘孔を突く。この技を受けた相手は秘孔を突かれた時点ですでに死んでおり、数秒後に身体が爆発四散し死亡する。
- 北斗柔破斬…相手の身体を覆う脂肪を連続蹴りで押し上げ秘孔をあらわにし、とどめの一撃を放つ奥義。
- 北斗千手殺…上空から無数の手刀を繰り出し相手を攻撃する技。作中でジャギが使用した。
「ジャギ」の人物像
「ジャギ」は『北斗の拳』の主人公ケンシロウの兄弟子です。北斗神拳は一子相伝の暗殺拳ですが、伝承者候補に4人の人物がいます。ラオウ、トキ、ケンシロウ、そして「ジャギ」。彼らは作中で「北斗四兄弟」と呼ばれ、「ジャギ」は三弟に当たります。仮面をかぶり、ショットガンを携え、バイクにまたがって登場した「ジャギ」の姿は、一度見たら忘れられないインパクトがあります。
「ジャギ」は、北斗の拳の作中においてけっして強者として描かれてはいません。北斗神拳伝承者候補の中では、圧倒的に弱いです。しかし、弱いからこそ人間らしさが垣間見え、印象に残るようです。
「ジャギ」作中の活躍
「ジャギ」は「勝てばいい!それが全てだ」という信条のもとに戦っており、拳法のみならずショットガンや含み針、ガソリンなどありとあらゆるものを使用して戦います。その戦い方はケンシロウとは別の魅力があります。さらに「ジャギ」は我流の北斗神拳を使いこなし、模倣ながら南斗神拳という別の流派の拳法を使うなど、伝承者候補に恥じない拳法の才能をみせています。
「ジャギ」の名言
「ジャギ」が作中で発した名言を紹介したいと思います。北斗の拳を読んだことがない方でも、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。
- 「俺の名を言ってみろ!!」:主人公であるケンシロウを、とある理由で憎悪していたジャギが、ケンシロウをおびき出すため、ケンシロウの名を騙(かた)って各地で悪逆非道の限りを尽くしていた時のセリフです。
- 「兄よりすぐれた弟なぞ存在しねぇ!!」:自分より未熟だと思っていた弟ケンシロウが、北斗神拳伝承者となったことに激怒して「ジャギ」が発したセリフです。
「ジャギ」まとめ
「ジャギ」は『北斗の拳』のなかで屈指の悪役です。同時に、普通に『北斗の拳』を読んでいれば必ずと言っていいほど記憶に残るキャラクターです。
しかし、よく読むと「ジャギ」の境遇には同情すべきところがあり、気の毒にも感じられます。厳しい北斗神拳の修行にも耐えた「ジャギ」は、「伝承者争いに敗れるまでは、拳法に関しては才能豊かな人物であった」とも評されています。気になった方は『北斗の拳』を読んでみてください。