「霊圧が消えた」とは?意味や使い方をご紹介

「霊圧が消えた」とは、漫画『BLEACH』(ブリーチ)に登場するセリフのひとつであり、一部ネット上などでは一種の名言・迷言として、面白おかしく用いられています。ここでは、「霊圧が消えた」という言い回しの意味や使い方を由来も含めてご紹介します。

目次

  1. 「霊圧が消えた」とは?
  2. 「霊圧が消えた」の使い方
  3. 「霊圧が消えた」の元ネタをもう少し詳しく考察

「霊圧が消えた」とは?

「霊圧が消えた」(れいあつがきえた)とは、週刊少年ジャンプで連載されていた漫画作品『BLEACH』(ブリーチ)に登場するセリフ、およびそれを元ネタとしたネットスラングです。

本来は「チャドの霊圧が…消えた…?」とするのが正式な形とされ、劇中に登場する「チャド(茶渡泰虎:さどやすとら)」という人物の「霊圧」が消えてしまったことを主人公が感知するシーンが由来です。

「霊圧」とは?

「霊圧」とは、同作品内に存在する特殊能力の気配・圧力を表す尺度であり、能力者同士であればある程度離れていてもこの圧力を自然と感じ取ることができるとされています。

現実世界で喩えれば、離れたところでも感知される熱や不可視の電波のようなものと考えればよいでしょう。

その「霊圧」が消える、ということは、その発生源となる人物がやられてしまったことを表します。つまり、「チャドの霊圧が消えた」ということは、「チャドがやられてしまった」ことを示すわけです。

ネットスラングとして注目されることに

「チャドが(敵に)やられて、霊圧が感知できなくなる」流れは、原典で何度か繰り返されました。『BLEACH』はバトル漫画ですので、味方がやられてしまう展開はシリアスな危機の訪れを示唆します。

しかし、チャドばかりが早々にやられてしまう流れが幾度か繰り返された結果、ネット上では「またチャドの霊圧が消えたのか」とコミカルに事態を受け止める風潮が生まれ、面白おかしいネタとして注目され、スラング化したとみられています。

「霊圧」は遠隔でも感知できるため、「見えないところでまたチャドがやられた(らしい)」という、どこか間延びした事態の把握も、スラングとしての滑稽さに寄与しているといえるでしょう。

「霊圧が消えた」の使い方

「霊圧が消えた」というスラングは、「何かの気配を感じ取れなくなった」「何かが消失した(らしい)」という状況にあてはめて使います。

原典に忠実にいくのであれば「チャドの霊圧が…消えた…?」ですが、これをオリジナルとして、ネット上ではしばしば変形パターンが見られます。

例えばチャドをいじる目的なら「チャドの服が消えた」のように「霊圧」の部分を言い換えてもよいですし、身近なものが不意になくなった場合に「ポケットから鍵の霊圧が…消えた…?」のように使用することもできます。

使い方のポイント

このスラングの使い方のポイントとして、「霊圧」が不可視・不可触なものであることを考慮し、直接に目や触覚などで「消えた」と確認しにくいものに使うことを意識しましょう。消失に確信をもたず、疑問符をつけるとなおベターです。

イメージとしては、まるで「虫の知らせ」のようにピーンと「何かが消えた」という直感が訪れる感覚です。漫画的なイメージですが、元ネタが漫画ですので当然といえば当然です。

もちろん、あくまでもネタですので、実際は「なくなった」ことを確認してからそれを面白おかしく言い表す、という使い方でも問題ありません。

例文(チャド)

(A)

チャドの鉛筆が…消えた…?

(B)

チャドの消しゴムが…消えた…?

(C)

チャドの机が…消えた…?

(D)

チャドが…消えた…?

例文(応用)

(E)

冷蔵庫に入れておいたプリンの霊圧が…消えた…?
(※誰かに食べられている)

(F)

(ネットでチャットしていた相手が回線不良で退室して)相手の霊圧が…消えた?

(G)

(外出中に友人とはぐれて)〇〇の霊圧が消えた…?

「霊圧が消えた」の元ネタをもう少し詳しく考察

なぜ、漫画のセリフである「霊圧が消えた」がここまでネタとして注目されるに至ったのでしょうか。そもそもなぜチャドは、何度も敵にやられてしまうのでしょうか。

チャドは「かませ犬」

基本的な考え方として、バトル系漫画は、(連載が続く限り)敵と戦う展開が続きます。ある敵を倒しても、さらに強大な敵が新たに立ち塞がるのが定石と言ってよいでしょう。その際、新たな敵の強さを示す方法として、最もわかりやすいのが味方の敗北です。

主人公やヒロインなど、物語の牽引役が新たな敵が出るために叩きのめされると物語の進行に支障が出かねません。そこで、主人公の仲間であり、堅実な(悪く言えば地味な)強さを持つチャドがいわば「かませ犬」として抜擢されたと考察されます。

物語全体を見ると、チャドはいつも敗北しているわけではなく、新たな力を得て活躍することもあります。しかし、敵が真の力を示すここぞという場面では率先して「やられ役」になりがちです。この様式美めいた役回りが、彼がネタとして注目された主因といえるでしょう。

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