「ティーザー(teaser)」とは?
「ティーザー(teaser)」とは?
近年、広告・宣伝の分野でよく使われる「ティーザー(teaser)」は、主に「ティーザー広告」を指します。
「ティザー広告」とは、「情報を断片的にしたり小出しにしたりすることで、消費者の興味を煽る広告の手法」のことです。
「teaser」の意味
「ティーザー広告」の「ティーザー(teaser)」という英単語には、次のような意味があります。
- いじめる人。悩ます人。男をじらす女。
- (口語)難問。
- (主に米国で用いられる)ティーザー広告。ティザー広告。
ティーザー(teaser)の使い方
- 我々はこの新商品についてティーザーキャンペーンを展開することにした。(We decide to develop a teaser campaign for this new product.)
- 多くの企業がティーザームービーを公開するようになった。(Many companies have released teaser movies.)
様々な「ティーザー(teaser)」
「ティーザー広告」
「ティーザー広告」は、「ティザー広告」、「焦らし広告」、「覆面広告」とも呼ばれる「情報を小出しにして消費者の好奇心を喚起する宣伝手法」のことです。
一般に広告は、商品の機能や性能や価格などのセールスポイントを分かりやすく伝えるものです。しかし、「ティーザー広告」では、敢えて具体的な情報を伏せることで、「一体これは何だろう?」という消費者が注意を向けることを狙っています。
ティーザー広告は、主に発表前の商品の予告などで用いられ、大手のメーカーやブランドによるティザー広告はそれ自体が話題となることも少なくありません。
「ティーザーサイト」
ティーザー広告は、テレビや街頭広告、Webサイトなど様々な媒体で行われており、Web上でティーザー広告型の宣伝を行うWebサイトは、特に「ティーザーサイト(teaser site)」と呼ばれています。
「ティーザームービー」
Youtubeなどでも公式動画としてアップされている、映画やゲームなどの予告編として作られたティーザー広告型のPV(プロモーション映像)は、「ティーザームービー(teaser movie)」、「ティーザートレイラー(teaser trailer)」と呼ばれていますが、昨今は「ティーザー(teaser)」と略されることもあります。
「ティーザー(teaser)」と「トレイラー」
「トレイラー/トレーラー」とは?
「トレイラー/トレーラー(trailer)」には次のような意味があります。
- 動力をもたず、他の牽引(けんいん)車に引かれて荷物や旅客を運搬する車。
- 公開前の映画やゲームなどの宣伝用の予告映像。プレビュー(Preview)。
「トレイラー」の由来
映画本編の後に上映されるなら、本編に牽引されるイメージで「トレイラー」という呼び方もしっくりきますが、本編より前に流れる映像を「トレイラー」と呼ぶのはなぜでしょう?
実は昔、映画館は1タイトル毎の入替制ではなく、メインの映画→短編映画・アニメ映画というように、複数のタイトルが連続して上映されていました。
この映画と映画の間に、次週のメイン作品のタイトルや出演者などの文字が表示されるだけの予告映像が上映されるようになったのが「トレイラー」の始まりです。
後に、トレイラー専門の制作・配給会社が予告映像を製作するようになり、メイン作品の後に上映されていた「トレイラー」は、メイン作品の上映前に流れるようになりました。
「ティーザー(teaser)」と「トレイラー」の違い
上で述べてきたように、「ティーザー(teaser)」は広告手法の一種、「トレイラー(trailer)」は予告編(予告映像)のことです。
「ティーザー(teaser)」は必ずしも映像ではないので、「ティーザー」と「トレイラー」は同じカテゴリの言葉ではありません。
しかし、ネットでの動画視聴が普及したこともあって「ティーザー(teaser)」と「ティーザームービー」は同義として扱われるようになりました。Youtubeなどにアップされている公式映像のタイトルによると、「ティーザー(ムービー)」と「トレイラー」が同じように使用されているケースも見られます。
あえて区別をつけるとするなら、「ティーザームービー」は「トレイラー(予告編)」公開前に発表される断片的な映像、「トレイラー」は具体的な情報を盛り込んだ映像ということになるようです。