「出茶」とは
「出茶」の解説に入る前に、先に説明しておかなければならないことがあります。それは「カップリング」についてです。
「カップリング」とは
漫画・アニメや同人誌においては、「カップリング(coupling)」は「キャラクター同士のカップル」という意味です。
カップリング(カプ・CP)が指すのは、原作で設定されている恋人、夫婦だけではありません。二次創作において、原作では恋人、夫婦ではない人たちをカップルとして描いているものも含みます。多くの場合、AさんとBさんが恋愛関係にあることを「A×B」と表します。
「出茶」の意味
ここまでの説明から、「出茶」は「お茶を出す」などのことではないとお分かりでしょう。そもそも、「出茶」は<いずちゃ>と読みます。
『僕のヒーローアカデミア』の主人公・緑谷出久<みどりやいずく>とヒロイン・麗日お茶子<うららかおちゃこ>のカップル、「出久×お茶子」を略した言葉が「出茶」です。作中では恋人同士の設定ではありませんが、ファンの人気も高いカップルとなっています。
「出茶」の表記ゆれ
緑谷出久と麗日お茶子のカップルは、「緑茶」や「デク茶」と表記されることもありますが意味は同じです。「緑茶」は緑谷出久の苗字から一文字とったもの、「デク茶」は緑谷出久のあだ名「デク」を使った書き方となっています。
「出茶」の使い方
(A)
次のコミケで出茶本だします(出茶の同人誌を発売します)
(B)
出茶、尊い…
「出茶」は、カップリングの話題の中だけでなく、SNSなどでハッシュタグ「#出茶」として使われることが多いワードです。
『僕のヒーローアカデミア』とは
『僕のヒーローアカデミア』(略称:ヒロアカ、または、僕アカ)は、2014年より『週刊少年ジャンプ』で連載中の堀越耕平による漫画作品です。
アニメ化された作品は、2014年に第1期、2016年に第2期、2018年に第3期、2019年に第4期が放送。劇場版アニメ、実写映画、舞台版も公開・上演されています。
『僕のヒーローアカデミア』あらすじ
この世界では、人口のおよそ8割が「個性」と呼ばれる超能力を有しています。個性を悪用している「ヴィラン」たちを取り締まるのが、個性を活かして人々を守る「ヒーロー」たち。ヒーローは人々の憧れの的でした。
そんなヒーローを育成する機関が国立雄英高校ヒーロー科です。主人公の緑谷出久は、同じくヒーローを目指す仲間達とともに、最高のヒーローを目指します。
「緑谷出久」
「緑谷出久」は『ヒロアカ』の主人公。出久は子供の頃からヒーロー、中でも「オールマイト」に憧れています。しかし、出久には個性の発現は無く、無個性なまま。出久は、友達から「デク」(木偶人形:役立たずの意)と揶揄される落ちこぼれです。
出久は、ある事件で出会ったオールマイトに、無個性でもヒーローになれるかと問います。無個性ながら、友達を救うために躊躇うことなく飛び出していく出久にヒーローの資質を見出したオールマイトは、自身の個性を譲ることにしました。
こうして、個性を得た出久はヒーロー科に入学し、ヒーローへの第一歩を踏み出します。出久の個性は「ワン・フォー・オール」。力を増強する能力ですが、発動させた部位が負傷してしまうため、力加減に課題があります。
「麗日お茶子」
「麗日お茶子」は出久のクラスメイトです。明るい性格で、出久の「デク」という蔑称も、「頑張れって感じで好き」とポジティブに受け止め、「デクくん」と呼んでいます。以来、出久も「デク」の呼び名をプラスイメージで捉えられるようになりました。
お茶子がヒーローを志したのは、お金を稼いで両親に楽をさせたいから。しかし、出久との出会いによって、自分がどんなヒーローになりたいのかを考えるようになります。
お茶子の個性は「ゼログラビティ」。触れた物体を一時的に無重力にする能力ですが、過度に使用すると酔ってしまい、時に嘔吐してしまいます。このため、ファンからは、ゲロイン(嘔吐描写があるヒロイン)と呼ばれることもあるのです。