「フリーター」とは?意味や使い方をご紹介

「フリーター」という言葉は、一見、英語のように思えるかもしれませんが、実は日本で作られた言葉です。「フリーター」として働いた経験がある人もいらっしゃるかもしれませんね。この記事では、「フリーター」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「フリーター」の意味
  2. 「フリーター」の使い方
  3. 「フリーター」と「ニート」の違い
  4. 「フリーター」と「正社員」の違い
  5. 「フリーランス」とは

「フリーター」の意味

フリーターは、「フリーアルバイター」の略で、自由な時間を使って仕事をする人を指します。フリーターの呼称は、1980年代後半にアルバイト情報誌によって名付けられたとされています。

「フリーター」の定義

内閣府では派遣社員もフリーターに含めているなど、各機関でフリーターの定義は若干異なります。しかし、概ね、フリーターは「学生や主婦を除いた15歳から34歳の若年者でパートやアルバイトに従事している、もしくは求職する意思を持った者」とされています。

35歳を超えると、今まで「フリーター」と呼ばれていたものが「非正規労働者」や「アルバイト」と呼ばれるようになります。

フリーターは非正規労働者ですが、仕事から収入を得ているという点で、無職や後述するニートとは区別されています。

「フリーター」の使い方

  • 大学を卒業して企業に就職したが、仕事の辛さに耐えられず退職し、今はフリーターをしている。
  • 身体が弱く、ずっと無職だったが、晴れてフリーターとして働き始めた。
  • フリーター時代の実績が認められて、正社員へと昇格した。

「フリーター」と「ニート」の違い

「フリーター」と似ている言葉に「ニート」があります。「フリーター」と「ニート」にどのような違いがあるか見ていきましょう。

「ニート」の定義


ニート(NEET)は、イギリスで初めて使われた言葉で、「Not in Education,Employment or Training」の略です。

 訳すと、労働(就労)、教育(就学)、職業訓練や求職活動をしていない、つまり、働くための身体、精神状態を満たしているにも関わらず働こうという意志がない人のことを指します。

「フリーター」と「ニート」の違い

「フリーター」と「ニート」の大きな違いは、働いているか(働く意思があるか)どうか、収入があるかどうかです。

金額にもよりますが、収入があれば、国民健康保険や国民年金を支払ったり自活することができます。しかし、無収入だとこれら保険料を支払えず、生活を家族に頼ることになります。よって、「フリーター」と「ニート」では生活スタイルも違ってくるでしょう。

「フリーター」と「正社員」の違い

上で説明した通り、「フリーター」はアルバイトやパートに従事している、つまり非正規労働者。対して、正社員は正規労働者です。

一般的に、「フリーター」は「正社員」に対して、収入や社会福祉の点で次のような不利があると言われており、国では「正社員登用制度」を推進しています。

  • フリーターの生涯賃金は正社員より2億円少ない
  • 福利厚生面でメリットが少ない(一般的に正社員は保険料を企業が半額負担するなど)
  • 国民年金は厚生年金よりも受給額が少ない
  • ローンやクレジットカードなどの審査に通りにくい

「フリーランス」とは

「フリーランス」もまた非正規労働者という点で、「フリーター」と似ていますが、定義は異なります。「フリーランス」とは特定の企業などに所属しない個人事業主、あるいは個人企業法人のことです。

芸能人や漫画家といった職種を思い浮かべるかもしれませんが、大工や漁師、エンジニアやプログラマといった技能職のフリーランスも存在します。

フリーランスは、提供する技術が必要なのはもちろんのこと、営業活動や経理などもすべて自分で行う必要があります。しかし、副業解禁やインターネットの普及による在宅業務の拡大などにより、気軽に始められるようになってきました。


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