「注意喚起」とは?意味や使い方をご紹介

災害が起こると「命を守る行動をしてください」と、テレビなどで繰り返し注意を促しますね。また、身の回りで犯罪・事故が発生すると、それに対する「注意喚起」が様々な形でなされています。今回は、その「注意喚起」についてご紹介します。

目次

  1. 「注意喚起」とは
  2. 「注意喚起」の方法
  3. 「注意喚起」の類義語

「注意喚起」とは

注意喚起(読み:ちゅういかんき)」は、「注意」と「喚起」が合わさった言葉です。「注意」には、気をつけること・気をつけるように言うこと・用心すること・特定の何かに意識を集中する状態という意味があります。

一方、「喚起」は、呼び起こすこと、重大な事柄に気づかせて自覚させることを指しています。

「注意喚起」の意味

上記の通り、「注意」+「喚起」で「用心するべきことを自覚させること」を指していることがわかりますね。つまり、「注意喚起」とは、周囲の人々に特定の事柄に関して注意を促すことを指す言葉です。

この場合の「周囲の人々」とは、地域住民・職場などグループのメンバーを指します。また、「特定の事柄」とは、自然災害・事故・犯罪・ヒューマンエラーなど多岐に渡り、注意を促す内容や周知範囲・伝達方法などその都度変化します。

「注意喚起」の使い方

  • 災害への備えとして水や食料を備蓄するよう、行政のSNSでも注意喚起している。
  • 特殊詐欺の被害が多いので、地域の広報車両で月に一回、注意喚起している。
  • この辺りで不審火が多いと、掲示板にも注意喚起のポスターが貼られていた。
  • この製品はリコール対象だと、テレビCMで注意喚起されていたよ。
  • システムの操作ミスが多いので、社内のメーリングリストで注意喚起した。
  • 学校からのお知らせに、インフルエンザが流行し始めたという注意喚起があった。
  • あの交差点には「事故多発注意」という注意喚起の看板が設置されている。

「注意喚起」の方法

広域に注意喚起する場合

下の例のような自然災害や犯罪情報などは、広域に注意喚起する必要があります。

  • 「台風〇号が発生。発達しながら九州南部へ、時速15Kmで進んでいます。暴風・豪雨・高波に警戒してください。」
  • 「特殊詐欺被害が増加。最近"キャッシュカードすり替え型"が増えています。キャッシュカードは他人に渡さないよう注意しましょう。」

以前は、広域に注意喚起するときには、新聞やテレビ、ラジオなどのマスメディア、広報無線、標識や看板などを利用していました。

しかし、インターネットやスマートフォンが普及した現在では、インターネットニュース、行政などの公式SNS、気象情報などの通知サービスなどを利用して知らせるケースも増えてきています。

職場や居住地域などに注意喚起する場合

また、特定の作業にあたる人、特定の場所にいる人のように、限定された人に対する、下のような注意喚起もあります。

  • 「工場内の日常点検中、床面の段差につまづき転倒し足を捻挫する事故が発生しました。"足元注意"の表示を設置しましたが、怪我のないよう気をつけてください。」
  • 「町内に於いて、火災が続いて発生しています。空気が乾燥する季節です、火の元には十分注意しましょう。」

このようなお知らせにも、最近は、Eメール(メーリングリスト含む)を利用することが多くなりました。しかし、その場にいる人、その作業をする人にその都度伝えるとなると、標識やポスターなどのサインを掲げる方が適している場合もあります。

「注意喚起」の類義語

  • 警告する」:事前に事故や緊急事態に陥らないよう注意を促すことで、危険性や問題を注意する場合にも使用されます。
  • 忠告する」:相手に対して、失敗や過失などを指摘し、それを直したり改善するよう勧めることです。
  • くぎを刺す」:予め念を押すことで違反行為や事故・失敗を起こさないように強めに注意を促すときに使います。
  • 警鐘を鳴らす」:事態が悪い方向へ向かっていることを指摘して、警戒するよう促す」という意味です。


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