「秋雨秋風」とは?意味や使い方をご紹介

「秋雨秋風」とは、訓読みして「あきさめあきかぜ」でも、音読みの「しゅうふうしゅうう」でも風流な響きがしますが、実は熟語ではありません。「秋雨秋風(あきさめあきかぜ)」さんというゲーム実況者です。どのような方か、解説していきます。

目次

  1. 「秋雨秋風」さんとは
  2. 「ゆっくり実況」とは
  3. 「秋雨秋風」が用いられた詩

「秋雨秋風」さんとは

インターネット上の「秋雨秋風」

「秋雨秋風(あきさめあきかぜ)」さんも人気ゲーム実況者のひとり。『マリオカート』や『ポケットモンスター』のゲームの実況を配信していました。

とくに、『ポケットモンスター』では、ナットスター(ナットレイとブースターという2つのキャラクターを合わせた通称)を必ずパーティに入れることで知られていました。

なお、「秋雨秋風」さんの実況者名の由来は明らかにされていません。

「秋雨秋風」さんは物故者

平成29年、「秋雨秋風」さんのツイッターアカウントからの、ご家族によるツイートにより、「秋雨秋風」さんが不慮の事故により亡くなったことが伝えられています。

「ゆっくり実況」とは

「秋雨秋風」さんが主に配信するジャンルは「ゆっくり実況」です。これは、SofTalkというテキスト読み上げソフトを利用した実況風トークとゲームのプレイ動画からなる動画のこと。

「ゆっくり実況」はゆっくり喋るという意味ではありません。SofTalkを利用した読み上げは「ゆっくりボイス・ゆっくり声」と呼ばれているため、「ゆっくり実況」と呼ばれています。

「秋雨秋風」が用いられた詩

「秋雨秋風」さんの名前の由来ではないのですが、「秋雨秋風」という言葉が用いられた詩がありますのでご紹介します。

「秋雨秋風愁殺人」

たった七文字ですが、下の引用は、秋瑾(しゅうきん)という女性の詩です。秋瑾は、中国、清の時代の初の女性革命家・詩人。日本に留学して反清朝の革命に身を投じ、斬首刑となりました。この詩は、処刑前に詠んだ辞世の句とされています。
 

秋雨秋風愁殺人
(直訳:秋雨と秋風は人をひどく寂しくさせる)

この詩は日本では「秋風秋雨愁殺人」と記載されている書物が多いのですが、「秋雨秋風」の順で書かれているのが原文のようです。なお、「秋雨秋風」も「秋風秋雨」も中国では古くから使われる表現とのこと。

「愁殺人」は「人を愁殺す」と読みます。「殺」の字は程度の強さを表す助辞。「愁殺」は「非常に愁い悲しむこと」という意味です。『古詩源』中の漢代の詩にも「秋風蕭蕭愁殺人」とある通り、「愁殺」は古来からの表現でもあります。

直訳では人の死という含みはないようですが、革命家の絶命詩ということで様々な解釈がされている詩です。

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