「つっぺ」は方言
「つっぺ」とは、北海道・東北・広島・山口などで使われている方言です。それぞれの地域によって意味や使い方が異なりますので、正しく理解しておきましょう。
「つっぺ」の意味:北海道・東北
北海道や東北における「つっぺ」は「鼻にティッシュなどを詰めること」を指します。鼻血が出たときに応急処置として丸めたティッシュを鼻に詰めるかと思いますが、あれがまさに「つっぺ」です。
もともと「つっぺ」という言葉には「栓をする」という意味があり、昔の北海道では「つっぺかれ(=栓をしろ)」といった表現が使われていました。
その流れから「鼻に栓をする⇒鼻つっぺ⇒つっぺ」と言われるようになり、現在使われているような意味合いになりました。なお津軽弁では「小さい子」という意味で「つっぺ」を使うことがあります。
「つっぺ」の意味:広島・山口
広島における「つっぺ」は「損得なし」という意味を指します。競馬やパチンコなどのギャンブルで勝ち負けゼロだった状況のことを「つっぺ」と表現します。
山口における「つっぺ」は「引き分け」「同じ」という意味を指します。勝負に引き分けたときなどに使います。
「つっぺ」の使い方
「つっぺ」の使い方は、地域によって異なります。とくに「北海道・東北」と「広島・山口」ではまったくニュアンスが異なります。「つっぺ」という言葉を使う際には、相手の出身や地域などを踏まえた上で、誤解されないように気をつけましょう。
北海道・東北
(A)
鼻血出ちゃったの?じゃあ早くつっぺしないと!
広島
(B)
今日の競馬どうだったん?
(C)
つっぺよ
山口
(D)
この喧嘩はつっぺじゃのぅ