「把握」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「把握」は「把」と「握」という「にぎる」という意味で構成された二字熟語です。主に「状況を把握する」など「理解する」という意味で使われます。「手中にする」という意味もあり、類語に「掌握」があります。「把握」の意味や定義を解説し、使い方や類語についてご紹介します。

目次

  1. 「把握」とは?
  2. 「把握」:意味
  3. 「把握」を使った言葉
  4. 「把握」:類語
  5. 「把握」と同じ構造の二字熟語

「把握」とは?

「把握」とは「手で握ること、しっかりつかむこと」「 よく理解すること」という意味です。

「把握する」「把握して」など動詞として使うことが多く、物事や状況などをしっかりと掴む・理解することを表します。少し硬い表現で、ビジネスシーンなどでよく使われる言葉です。

「把握」の成り立ち

「把握」の「把」という漢字には、「にぎる」「つかむ」「とる」「もの柄(え)・取っ手・ハンドル」という意味があります。

一方「握」という漢字にも、「手で握る」「保持する」という意味があるので、「把握」は同じ字義の漢字で構成された二字熟語ということになります。

「把握」:意味

「把握」には大きく分けて二つの意味があります。

「しっかりとつかむ」

「把握」の意味の一つが「しっかりとつかむ」です。この表現には「物理的に手で物を握る」という意味と「実際に存在している物質ではなく、何かの物事をしっかりと手にする」という意味があります。

ただし前者の場合には「握る」という表現を使用する場合が多いため、「把握」の使用頻度は低いようです。

【使い方】

  • この棒を把握する。
  • システムの目的は、エラー情報と箇所を容易に把握できるようにすることだ。

「よく理解する」

「把握」のもう一つの意味は「よく理解する」です。日常生活で使う「把握」はこちらの意味で使われることが多く、ビジネスシーンでもよく用いられています。「つかむ」という意味のイメージから、「理解する」という意味に派生しています。

【使い方】

  • 次の会議で使う資料はこちらです。内容をよく把握しておいてください。
  • 事前にこちらのマニュアルを把握しておくことが望ましい。

「把握」を使った言葉

状況把握力

「状況(情況)把握力」とは、読んで字のごとく「状況を把握できる力」のことです。客観的に自分の立場を見ることができ、チームや周囲の状況をしっかりと捉えて理解する力のことを言います。噛み砕いていえば、自分ができることを理解して、何をすべきか考える力のことです。

【使い方】

  • 状況把握力は、ビジネスシーンでも求められる「社会人基礎力」を構成する要素である。
  • 周りの人に配慮する能力は、「状況把握力」にとって大切な力だ。

把握反射

把握反射とは赤ちゃんに見られる原始反射の一つで、手のひらに何かが触れた際、それを握ろうと指を曲げる反応のことを言います。英語では「palmer grasp relex」と表記し、「パーマー反射」とも呼ばれます。

【使い方】

  • 赤ちゃんが把握反射で私の指を握りしめた。
  • 把握反射は猿人時代の生命維持のための行動の名残だといわれている。

「把握」:類語

「把握」の類語は「掌握」です。「掌握」には「手の中におさめること」「物事を意のままにすること」という意味があります。

「手の中におさめること」という点においては、「把握」と同じ意味をもちます。ただし、「掌握」は対象を支配的する、思うように動かすといったニュアンスを含みます。

たとえば、「部下を把握する」という場合、チームのメンバーや能力などを理解するという意味にとどまりますが、「部下を掌握する」という場合には、従えるといった支配的なニュアンスがあります。

【使い方】

  • 彼女は人の心を掌握する魅力がある。
  • その政治家が事態を掌握した。

「把握」と同じ構造の二字熟語

「把握」と同じように同じ意味・似た意味で構成された二字熟語をいくつかご紹介します。このような組み合わせの熟語を類義語の並列構造といいます。

  • 頑固
  • 痕跡
  • 停止
  • 収納
  • 柔軟
  • 創作
  • 変換
  • 優勝
  • 温暖
  • 学習

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