「苦心」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「苦心」したことがありますか?「苦心」とは漢字のとおり、心を苦しくするほどに苦労するという意味です。何かを達成するために目標のために心を悩ませるという強い苦労を表す言葉です。こちらでは「苦心」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「苦心」とは?
  2. 「苦心」:意味
  3. 「苦心」と「腐心」
  4. 「苦心惨憺」とは?
  5. 「苦心」:類語

「苦心」とは?

「苦心」「くしん」と読みます。「物事を成し遂げようとあれこれと考え、試みたり、心を砕き、苦労すること」で、目標達成のために苦労するさまを表す言葉です。

噛み砕いていえば、ゴールに向かって奮闘している、一生懸命に頑張っているという状態を表します。体よりも心を悩ませている意味合いが強いです。

「苦心」:意味

「苦心」の意味は「あることを成し遂げるために、心をくだき苦労すること。」です。あることとは、仕事の成功や、取り組んでいる作品の完成など様々です。

「苦心する」と動詞の形で使われることもあり、現在、何かを達成するために奮闘しているさまを表しています。また、結果にともなって「苦心されたのですね。」などと褒め言葉として使われることも多いようです。

このように日本は苦心することに対して一定の美徳感もっています。よって、同様に「苦心談」とは苦心したさまを語る話のことですが、苦心したが成功している場合、一種武勇伝のように自分を褒め称えるニュアンスを含んでいます。

使い方

  • 苦心に苦心を重ねて、仕上げた。
  • これは彼女の苦心作だ。
  • 苦心の末、ついに完成した。
  • 若いうちに苦心されたから、今日の成功があるのですね。

「苦心」と「腐心」

「苦心」と「腐心」は似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや用法に違いがあります。「腐心」の意味は「何かを成し遂げるために心を砕き、苦労する」ということですが、その苦労具合に差が生じます。

漢字で見るように「苦」は苦しい、「腐」は腐る、というように、「腐心」は心が腐るほどに心を悩ませるというニュアンスを含みます。よって、「苦心」よりも達成が難しく心を悩ませている様子を表します。

また「腐心」は名詞形ではほとんど使われません。基本的には「腐心する」「腐心した」という動詞の形で使われます。

「腐心」の使い方

  • 内定がなかなか取れず、履歴書の内容づくりに腐心した。
  • 生徒の不満を抑えることに腐心した。
  • 目処のつかない案件に日夜腐心した。

「苦心惨憺」とは?

苦心惨憺(くしんさんたん)」とは、「非常な苦心を重ねること」という意味の四字熟語です。「苦心」と「惨憺」の二つが合わさってできた言葉で、あれこれと考えて苦労するさまを表します。

「惨憺」とは「いたたましく哀れなさま」や「あれこれと思い悩むさま」を表します。「苦心」と掛け合わせ、相当な努力をしている様子を意味します。

【使い方】

  • 社員を守るために、倒産危機の状況に苦心惨憺する。
  • 苦心惨憺して、ようやく再建した。これからはきっと上向きであろう。

「苦心」:類語

苦労

「苦労」とは「物事を成し遂げようと精神的、身体的に励むこと」をさします。「苦心」が心の苦労を表すのに対し、苦労は身体的努力も含みます。

【使い方】

  • わがままばかりで親に相当な苦労をかけた。
  • 私は貧乏だったので、お金に苦労した。

心痛

「心痛」は、漢字の意味の通り「心配して、心を痛めること」を意味します。

【使い方】

  • 私の娘は無茶ばかりする。心痛のない生活をしたいものだ。
  • こんなことが起こるとは心痛の極みだ。

尽力

「尽力」とは「あることを成し遂げるために力を尽くすこと」という意味です。意味は似ていますが、「苦心」よりは柔らかい印象で「努力する」といった意味合いで、ビジネスシーンなどでよく使われます。

【使い方】

  • 御社の発展に精一杯尽力させていただきます。
  • 街の復興にご尽力頂きありがとうございます。

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