「餃子靴」とは?意味や使い方をご紹介

餃子靴という言葉をご存知でしょうか?サラリーマンの方なら一度は聞いたことがあるでしょう。餃子靴とはサラリーマンのオジサンたちの定番である、靴ひものない革靴のことを言います。ここでは餃子靴の意味や由来、使い方を紹介いたします。

目次

  1. 「餃子靴」の意味や由来は?
  2. 「餃子靴」の使い方
  3. スーツに「餃子靴」はマナー違反?
  4. 「ローファー」は餃子靴なの?

「餃子靴」の意味や由来は?

「餃子靴」ってどんな靴?

餃子靴とは靴ひもがないスリッポン式の安価な革靴(合成皮革を含む)を指します。つま先から甲にかけてのU字部分の継ぎ目がシワ(シャーリング)になっており、そのシワが餃子の皮に似ていることから餃子靴と呼ばれるようになりました。

スリッポンとは

スリッポンとはスリップオン(Slip -on)を略した言葉で、靴ひもや金具のない簡単に脱ぎ履きができる靴のことです。「Slip -on」は「滑るようにすばやく身に着ける」という意味なので、靴に限らず服などをすばやく着るときにも使われます。

スリッポンには、ビジネスシューズだけでなくスニーカーなど様々な種類や素材があります。もちろん餃子靴もスリッポン式の革靴です。

「餃子靴」の使い方

脱ぎ履きするときに靴紐を緩める必要がなく非常に楽なことから、餃子靴はとくに中年層の男性には人気があります。

ただし、男性ファッションとしてはNGと見る女性も多いのが現実です。餃子のような見た目ももちろんですが、安価なイメージがついていることもその一因でしょう。「餃子靴」という言葉は、主に蔑称として用いられているのです。

「餃子靴」の例文

  • あの人スーツはカッコいいのに足元が餃子靴って…ダサくない?
  • オシャレは足元からって言うのに、餃子靴ってありえないよね
  • 餃子靴って見た目が悪いけど楽だからついつい履いちゃうんだよね

このように、餃子靴は「ダサい」「オジサンくさい」「安っぽい」など、ネガティブなイメージが強いので使う際は気をつけましょう。「○○さん、餃子靴を履いてるんですね」なんて相手を考えずに使うと、思わぬトラブルを招いてしまいますよ。

スーツに「餃子靴」はマナー違反?

ビジネスファッションのスーツに餃子靴はNGなのでしょうか?結論から言えば、一般的にはNGです。

つま先に横一文字の切り替えが入っている「ストレートチップ」、つま先に飾りなどの入っていないシンプルな「プレーントゥ」など、スーツに合わせる靴は紐のついた革靴が基本です。

ただ唯一例外なのが、靴ひもではなくストラップとバックルで止める「モンクストラップ」です。「モンクストラップ」は元々は修道士(モンク)が履いていた靴で、少しカジュアルな印象ではありますが、ビジネスで使用してもまったく問題ありません。

「ローファー」は餃子靴なの?

脱ぎ履きがし易く中高生に人気の革靴ローファーですが、これも靴ひもを使用しないスリッポン式の靴のひとつです。ということは、ローファーは餃子靴なのでしょうか?

実は、ローファーは餃子靴とは呼ばれていません。ローファーの歴史は古く、1920年代にイギリスで生まれた後、アメリカでアイビールックと供に人気となりました。日本でも、ファッションの定番アイテムとしての地位を確立しています。

餃子靴はダサくて安価な革靴を揶揄した言葉なので、ローファーは当てはまりませんね。


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