「極み」の意味
「極み」(読み:きわみ)とは、物事の行き着く所や限界、最も果ての地点、極限の場所という意味です。
事柄の良し悪しに関わらず程度を表す時に使い、「~の極み」とした場合は「~以上のものはない」、「最も~である」といったような意味合いになります。
「極み」の使用例
使用例を3つ挙げます。
- 下衆の極み
- 贅の極み
- 「極み」を商品名で使用した場合
下衆の極み
「下衆の極み」(読み:げすのきわみ)とは、「下衆」が品性がいやしく下劣である意味から考えると、人として最も最低の部類に入る様子や、これ以上他に劣っている人はいないだろうと考えられるくらい、品格のかけらも感じられない人間のことを表します。
【使用例】
- 君という人間は、まさに下衆の極みだな。
- 惚れた弱みにつけ込んで、借金の支払いをさせようとする奴は下衆の極みだ。
贅の極み
「贅の極み」(ぜいのきわみ)とは、金品を惜しまずに作らせた他に類を見ないほどの高価な物や、豪華な作りである様子を指しています。
「贅の極みを尽くす」というと、金に糸目をつけずに贅沢に作られた最高級品という意味合いになるでしょう。
【使用例】
- 贅の極みを尽くした調度品です。
- こちらの工芸品は贅の極みの品です。
「極み」を商品名に使用した場合
「極み」と商品名にある場合、最も優れている物、最上級の一品というような意味で使われることがあります。
原材料に最高級の物が使われている食品や、昔ながらの手の込んだ製法で作られている製品に使われ、希少価値がある商品という印象を消費者にアピールする意図のネーミングと考えられます。
「極み」の類語と意味
- 「頂点」(読み:ちょうてん)物事が最も盛りをむかえて勢いのある状態を指します。
- 「骨頂」(読み:こっちょう)元々、良い意味でも悪い意味でも「最高の段階」とか「(程度が)これ以上ない」という意味での仏教用語でした。現代語では好ましくない事態で使われることが多いです。
【使用例】
- 作家の人気の頂点の時期に書かれた名作だ。
- 人をおとしめるとは愚の骨頂だ。