「節目(せつもく)」とは?意味や使い方をご紹介

「節目」を「ふしめ」ではなく「せつもく」と読む。すると、「ふしめ」とは違ったニュアンスの言葉になります。普段から使っている人はあまりいないでしょうね。今回は「せつもく」について意味や使い方、類語などをまとめてご紹介します。

目次

  1. 「せつもく」の意味
  2. 「せつもく」と「ふしめ」の比較
  3. 「せつもく」の由来
  4. 「せつもく」の使い方
  5. 「せつもく」の類語

「せつもく」の意味

「節目」と書いて「せつもく」と読むことがあります。意味は2つに分かれます。

1つ目は草や木の節です。竹を想像するとわかりやすいかと思います。細長く伸びている途中にふくらんだ部分がありますよね。あの部分を節と呼びます。

2つ目は物事のすじ目です。規則や条文の細かい項目などを指すこともあるそうで、どちらかというと細かい区切りを指す言葉です。

「せつもく」と「ふしめ」の比較

「せつもく」と「ふしめ」はどちらも漢字で「節目」と書きます。どちらも物事の切れ目を表すので、同じ意味と捉えがちですが、細かいニュアンスの違いがあります。

「ふしめ」は特に大きな切れ目を指します。「100周年の大きな節目」や「歴代1位の節目に達した」などは大きな区切りですね。一つの極大点ともいえる場所で、休憩や方向転換が入ったりすることもあります。

それに対して、「せつもく」は細かく分けた時の切れ目です。「ふしめ」に比べると小さく、全体に占める意味合いや重要性が薄くなります。細かい区切りなら「せつもく」の方が適しているといえますね。

ただ、言うまでもなく「せつもく」は日常ではほぼ使われない表現です。意図してルビを振るなどしなければ伝わらないことには注意しましょう。

「せつもく」の由来

普段使われない「せつもく」ですが、将棋の最年少プロの藤井聡太さんのインタビューがきっかけでよく知られるようになりました。公式戦通算50勝を達成した際に「節目の数字」という形で使ったことで話題になりました。

区切りとして大きなものではなく、もっと数字を伸ばしていきたいという意味合いで使われたといわれています。

「せつもく」の使い方

  • 毎日の仕事を一つの節目として考える。
  • この仕事は好評ではあったが一つの節目に過ぎない。
  • 今年が節目の年になるだろう。

「せつもく」の類語

折り目

「折り目」は「せつもく」と同じく細かい切れ目を指す言葉です。「仕事の折り目」は年度替わりや大きなプロジェクトの終わった時よりも、資料整理が終わった時や会議の後などの切れ目を指すことが多いようです。ちょっと一息つくには良いタイミングですね。

もちろん、ハンカチやスーツなどをたたんだ時にできるしわも「折り目」です。その他、礼儀やけじめという意味もあります。「折り目正しい人」は「礼儀正しい人」を指します。

段落

国語の教科書でお馴染みの「段落」も「せつもく」と同じように使えます。日常会話では「一段落」という形でよく口にするのではないでしょうか。この「一段落」の読み方ですが、元々は「ひとだんらく」ではなく「いちだんらく」が正しいといわれています。現在ではどちらも使われています。

意味はどちらも物事の区切りです。ちょうど区切りのよいところまで物事が片付いた時に「一段落ついた」といいますね。

一里塚

「一里塚(いちりづか)」とは目標を達成するための区切りや段落です。元は街道沿いに一里(4キロ弱)ごとに作られた塚のことです。壮大な計画を道にたとえると、その節目節目はちょうど一里塚に当たることから、節目のことを「一里塚」と呼ぶようになりました。

境目

「境目」は単に区切りとなる場所という意味でも使われますが、本来は2つのものの境となるところです。「成否の境目」や「生きるか死ぬかの境目」のようにどちらに転ぶか決まるタイミングとして使われます。

同じように物事の分かれ目という意味で使われる言葉に、「分水嶺(ぶんすいれい)」や「分岐点」、「ターニングポイント」などがあります。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ