「テンション」の意味や使い方
「テンション」は元は英語の「tension」が、和製英語(カタカナ語)となったものです。楽しい気分が高揚して、興奮状態に近いといった状態を表す言葉です。
気分や気持ちを表し、「テンションが高い(低い)」「テンションが上がる(下がる)」「ハイ(ロー)テンション」というように使います。
英語の「tension」は意味が違う
注意しなくてはならないのは、「tension」が本来、緊張や不安といった意味の言葉であるということです。和製英語の「テンション」のように楽しいイメージで使われることはありません。
「high tension」という言い回しはありますが、(特に国家間などの)緊張が高まっている、緊迫状態(きんぱくじょうたい)、一触即発(いっしょくそくはつ)といった意味で、和製英語の「ハイテンション」とは真逆に近いニュアンスです。
日本で意味合いがこれほど変わってしまった理由はよくわかりませんが、緊張しすぎてしまう→興奮状態になりわけがわからなくなる、といった誤った使い方がされてしまったというのが有力な説のようです。
「テンション」の類語
「テンション」の類語は「気持ち」「気分」「心持ち(こころもち)」「心地(ここち)」です。
「気持ち」は「気分」「心持ち」より、感情や考えている内容を具体的に表します。「心地」は文章中に使われる場合が多いようです。
- 大学に行きたい□□…○気持ち、×気分、×心持ち、×心地
- この場所は□□がいい…○気持ち、○気分、○心持ち、○心地
- 彼の気づかいは□□がいい…○気持ち、×気分、×心持ち、×心地
- □□が高揚する(テンションが上がる)…○気持ち、○気分、○心持ち、×心地
「テンション」の英語
カタカナ語の「テンション」を英語で表現するなら、tension(緊張、不安)ではなく、feeling、mood(気持ち、気分)です。
- 彼の一緒にいるとテンションが上がる(ゆかいな気持ちになる)…Being with him puts me in a cheerful mood.