「コミュ障」とは?意味や特徴をご紹介

「あの人ってコミュ障入ってるよね。」「あのコミュ障とは付き合えない。」今は、外で社会の一員として過ごすにも、プライベートでも細かいコミュニケーション能力が求められます。そんな中気軽に使ってしまいがちな「コミュ障」とは?その意味や特徴について解説します。

目次

  1. 「コミュ障」とは「コミュニケーション障害」の略?
  2. 「コミュ障」の実例
  3. 「コミュ障」は曖昧に、使用者の主観で使われる?

「コミュ障」とは「コミュニケーション障害」の略?

「コミュ障」は、「コミュニケーション障害」の略ですが、「コミュニケーション障害」の意味するところがイコール「コミュ障」というわけではありません。

「コミュニケーション障害」は、「目や耳や声帯といったコミュニケーションに必須な身体の器質面の障害により、通常のコミュニケーションをとるのが困難になっている状態」が第一義にあります。

そのうえで、「精神的要因で、一般的な他者とのコミュニケーションをとることが苦手になっている状態」だったり、「コミュニケーション自体に興味や意識が向かない、他者に無関心である、またそういう人のこと」という、精神的、性格的要因によるものも広く差すのです。

一方「コミュ障」という場合は、このうちの精神的・性格的要因のものを主に指します。厳密な障害の意ではなく、精神的傾向や性格タイプの呼称として用いられる傾向があるということです。

「コミュ障」の実例

「コミュ障」は、ある事実を取り上げて「あの人はコミュ障だ」「あれはコミュ障入っているよね」といった使われ方をします。

  • 挨拶をしてもいっこうに返さない
  • 自発的な意思表示をしない、できない
  • 人の話を聞き入れず自分の言いたいことを言い続ける
  • 自分と意見の合わない相手を罵倒したり攻撃し続ける

他人に無関心であったり、意識しすぎて消極的になるのとはまた逆の、積極的になりすぎて「距離感が解っていない」状態も「コミュ障」とくくられます。

「コミュ障」は曖昧に、使用者の主観で使われる?

実のところ「コミュ障」は、大体において使う側の主観による、「医学的に定義された実際の障害」を意味しない、曖昧なイメージの言葉と言えます。

「投げ掛けた言葉に通常返ってくるであろうと予想できる反応がない」「あるべきでない反応をされる」、「本来あるべきであろう自発的なメッセージ発信がない」といった、「通常の感覚でのコミュニケーションの不全」の事実に対しひとくくりで「コミュ障」と呼んでいるところが往々にしてあるのです。

それは’本来の障害たるコミュニケーション障害’だろうと、’心の問題としてのコミュニケーション障害’だろうと同様です。


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