SNSにおけるリプライとは?
カタカナ語のリプライとは、SNSの投稿に対しての返信のことです。SNSでだれかの投稿に対して返信することを「リプライを送る」「リプライを飛ばす」などと言います。「リプ」と省略して使うことも多いです。
リプライの例文
- リプライありがとうございます!
- 興味がある人はリプライお願いします。
- リプが欲しいなぁ
- リプ返しておきました。
- リプ飛ばしといて。
リプライの語源"reply"の意味
カタカナ語の「リプライ」は、英語の"reply"がもととなった言葉です。"reply"には「返事をする」「反応する」という意味があります。
また、名詞の「返事」として使うこともあります。この「返事」は必ずしも好意的なものとは限らず、「反撃する」という意味もあります。
"reply"の例文
- reply by letter(手紙で返事する)
- reply to sign(サインに反応する)
- reply with kick(キックで反撃する)
- write reply to my letter(手紙で返事を書く)
- make a reply(返事をする)
"reply"の語源
"re"の意味
"reply"の"re"は接頭辞です。接頭辞とは、単語の最初につけることで、単語に意味を持たせることのできる言葉です。"re"には「後へ、元へ、さらに、再び、反対に」といった意味があります。
たとえば"remoto"の場合は「後ろへ」という意味で"re"が使われています。「後ろへ動く」が転じて、「後ろから動かす」、さらには「離れたところから動かす」という意味になり、現在の「遠隔の」という意味になりました。
"reborn"の場合は「再び」という意味で"re"が使われています。「再び生まれる」が転じて、「生まれ変わる」という意味になります。
"ply"の意味
"ply"には「折る」という意味があります。たとえば"imply"の場合、「中へ折る」という意味になり、転じて「内包する」、そこから「はっきりとは言葉にしまいものの、言葉の中に意味を暗に含む」という意味の「ほのめかす」になりました。
また"apply"の場合、「その方向へ折る」という意味になり、そこから「折り合わせる」、さらに転じて「当てる」という意味になります。
"reply"の成り立ち
"re"と"ply"の意味を踏まえて、"reply"の場合は"re"は「反対に」という意味になります。"ply"は「折る」という意味なので、"reply"は「反対に折る」という意味になります。
転じて「折り返す」という意味になり、そこから「返事をする」「反応する」、さらには「反撃する」といった意味になりました。
リプライの派生語
SNSにおける「リプライ」には、いくつかの派生語があります。
クソリプ
「クソリプ」とは「くそみたいなリプライ」、つまり、つまらないリプライや、見当違いのリプライなどのことを指します。
巻き込みリプ
巻き込みリプとはリプライを一斉送信する際に、間違って関係ない人にも送ってしまうことを指します。SNS上ではこの巻き込みリプは失礼な行為だとされています。
空リプ
空リプには二つの意味があります。一つ目の意味は、直接本人にはリプライを送らずに、自分の通常の投稿としてリプライを書く行為を指します。
見た目はほかの投稿と変わらず、直接その人を名指しするわけでもありませんが、実質上はその人へのリプライとなります。つまり、相手にばれないようにリプライをする行為のことで、「そらりぷ」「えありぷ」などと読みます。
二つ目の意味は、空メールのように空のリプライを送ることです。ただ、文字を入力せずにリプライを送ることはできませんので、何かしらの文字を入力しますが、意味はなさないことが多いです。
「リプライ」まとめ
SNS社会の現在、特に若い人の間では、SNSのリプライとは日常の会話とほとんど変わらないものになっています。ただし、リプライの仕方を間違うと、不要な軋轢をうむ場合もあります。
"reply"には「反撃する」という意味もあるので、攻撃的なリプライにならないように十分注意しましょう。