「交代」とは?意味や使い方を「交替」との違いを含めてご紹介

「交代」と「交替」の違い、ご存知でしょうか?どちらも同じように使われる言葉ですよね。大まかな意味合いは同じですが細かいニュアンスが違います。今回は「交替」との違いを中心に解説しつつ、「交代」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 交代とは?
  2. 交替との違い
  3. 交代の使い方
  4. 交代の類語

交代とは?

「交代」は入れ替わること、互いに入れ替えることという意味です。仕事や立場が入れ替わること、場所をチェンジすることなど幅広く使えます。

交替との違い

「交代」は「交替」とも書きます。どちらの字を使っても意味は大きくは変わりません。組織や業界にもよりますが、一般的な文書などでは区別されないことが多いです。辞書でも区別せず、同じ項目で取り扱っていることがよくあります。

あえて区別するならば、次のような違いがあります。

繰り返すかどうか

「交代」と「交替」の使い分けでもっともよく言われるのが、反復可能性、つまり繰り返すことがあるかどうかです。

「交代」は一回だけでその後元に戻らない時に好まれます。「世代交代」や「役員交代」などですね。どちらも一度変わった後で元の人に戻ったりはしません。「引き継ぎ」という印象を受ける表現です。

一方、「交替」は繰り返し起きる、何回もする時に使われます。「攻守交替」や「昼夜交替」などですね。攻撃と守備は交互にします。昼と夜もまた繰り返しやってきますね。

当然かどうかか

「交代」の「代」は「代わって」という意味があります。「代理」や「代役」「代償」に使われますよね。本来なら別の人がいるはず、別の物があるはずで、あくまでも代わりのものというわけです。本来なら、当然そのままであるべきだけれど、諸事情あって代わるということですね。

「交替」の「替」は「塗り替える」「入れ替える」などのようにただ「替わる」だけです。当番などで順番にAさんからBさんになるような感じですね。予定されている、次に移って当然というわけです。

何に焦点を当てているか

最後に、何を重視するか、何に焦点を当てているかという点からも区別できます。

「交代」は人を重要視した言葉です。「参勤交代」は領地と江戸を行ったり来たりする制度です。ある大名が帰ったら次の大名が来る制度ではなく、大名が二つの場所を行ったり来たりするのです。大名目線で、変わるのは場所の方です。特定の誰かの目線で考えるなら「交代」です。

「交替」は物や業務に重心を置いた表現です。「替」は「両替」や「為替(かわせ)」などに使われますよね。「シフトの交替」「当番の交替」などでは、「誰がしているか」よりも「何をしているか」が問われます。「誰でもいいから警備員に居てほしい」「誰でもいいから一人は当番に出ていてくれ」という気持ちの強い表現です。仕事や役目を優先なら「交替」です。

交代の使い方

  • ついに世代交代で藤原頼道が関白(かんぱく)になった。
  • 総入れ替えの指示が出たので、選手交代する。
  • 「ゴールデンウィークですが、交代でまとまった休みを取りません?」
  • 「金曜日のシフト交代していただけませんか?身内に不幸がありまして。」

交代の類語

交換

「交換」は取り替えること、やり取りすることという意味です。お金以外の何かを譲り、その分何かをもらうことです。物々交換のように物と物の取引が多いのですが、意見交換のように物以外のやり取りにも使われます。

代替

「代替」は「だいたい」と読みます。よく使われますが、「だいがえ」ではありません。結果や価値の変わらない他のもので代用することを意味します。「代替物」なら代わりになるもの、「代替手段」なら同じ結果が得られる別の手段です。


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