「やじうま」とは?意味や使い方をご紹介

「やじうま」と聞いて、火災や事故の現場に集まる人を連想する方も多いのではないでしょうか。何気なく、「やじうま」と言っていますが、その語源や「やじうま」の「やじ」はどういう意味なのでしょうか。今回は、語源などを解説しながら、意味や使い方を紹介します。

目次

  1. 「やじうま」とは
  2. 「やじうま」の例文
  3. 「やじうま」の語源
  4. 「やじうま」から派生した語
  5. 「やじうま」の英語表現
  6. 情報ワイド番組『やじうまテレビ』

「やじうま」とは

「やじうま」は、漢字では「野次馬」や「弥次馬」と表記されます。この言葉は、二つの意味をもっています。

  1. 「火災や事故などの現場に集まる人。自分とは無関係のことに興味を示して、騒ぎ立てる人。」
  2. 「暴れて馴らしにくい馬。父馬。老いた牡馬」

1はたとえば、火災などの事故の現場に集まる人などを指して使います。2についてはあまり知られていないのではないでしょうか。

「やじうま」の例文

  • 駅前の雑居ビルから火災が発生した。あっという間に大勢の人々が集まったが、ほとんどがやじうまであった。
  • 友だちが彼女とデートをするというので、やじうま根性をだして見に行った。
  • 消火活動に支障をきたすので、やじうま気分で集まることはやめていただきたい。

「やじうま」の語源

「やじ」は「ある言葉が変化したもの」

「やじうま」の「やじ」は、「おやじ」という言葉が変化したものといわれています。つまり「やじうま」の語源は「おやじ馬」だということです。

「おやじ馬=父馬。年老いた牡馬。暴れて馴らしにくい馬」ですから、冒頭でご紹介した「やじうま」の2の意味が原義なのです。

「やじうま」の意味の変遷

本来は「おやじ馬」を指す言葉だった「やじうま」。しかし、「おやじ馬」は仕事をせずに、役に立たないため、転じて「無責任」→「むやみに騒ぎ立てる」という意味をもつようになりました。今では、こちらの意味での使われ方が主流となっています。

「やじうま」から派生した語

「やじうま」から派生した言葉に「やじ」があります。「やじ」とは、「やじること。また、その言葉。やじうまの略」です。

「やじる」は「やじ」を動詞化した言葉で、「人の言動に非難やからかいの言葉を浴びせること。味方の応援のために、相手の言動を妨害し、あざけりはやしたてること。」を意味します。

「やじうま」の英語表現

「やじうま」の英語表現では、onlookerやcuriousが主となっていますが、うわさ好きの表現として、gossipyも使われています。英語での表現は以下のとおりです。

  • He is just an onlooker(彼はやじうまです)
  • I went with an actor just out of curiosity(やじうま根性で映画俳優についていった)
  • You will find gossipy people(ゴシップ好きの人がいる)

情報ワイド番組『やじうまテレビ』

『やじうまテレビ』は、通称『やじテレ』として、テレビ朝日系列で、2010年4月から2013年9月まで放送されました。

早朝からの放送で、お天気、ニュースや芸能情報などを中心として、中でも『やじおとうまこの星占い』は人気を得ました。現在は番組名が変わりましたが、同様の内容で放送されています。


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