「奨励」とは?意味や使い方をご紹介

「奨励」という言葉があります。「〇〇を奨励する」や「奨励金」などのような形で使われていて、何となく知っている方は多いのではないでしょうか。ここではそんな「奨励」の意味や使い方などを、関連する言葉も含めて、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「奨励」の読み方
  2. 「奨励」の意味
  3. 「奨励」の使い方
  4. 「奨励」に関連する言葉

「奨励」の読み方

まず「奨励」は、「しょうれい」と読みます。「励」に関しては、訓読みで「はげ(む)」と読む字です。漢字検定では「奨」は準二級、「励」は三級あたりで出てきます。

「奨励」の意味

「奨励」とは、何かを良いこととして、それをするように人々に勧めることを表します。もう少し噛み砕いて言いますと、「これは良いことだから、やりましょう!」のような感じです。

それぞれの字について、「奨」は褒めるや勧めるなどの意味を持っています。一方の「励」は、それに励むなどの意味を持っています。

「奨励」の使い方

「奨励」は名詞として「奨励だ」や「奨励によって~」のように使われる一方で、動詞として「奨励する」や「奨励して」などのように使われます。他には「奨励金」や「奨励費」という言葉があります。

また「ない」と組み合わせて、「奨励しない」や「奨励できない」のように使う場合、逆の意味(勧められないこと)を表します。

奨励:勧めること

【例:休日のスポーツを奨励する】

これは動詞として使っていて、「休日のスポーツは良いことなので、やりましょう」というような意味です。スポーツを勧めています。

似たような使い方としては、「貯金を奨励している」や「徒歩を奨励する」などの表現があります。

奨励:勧められないこと

【例:独断での行動は奨励できない】

こちらは名詞として使っていて、良いこととして勧めることは出来ない=勧められない、という意味です。禁止のように絶対ダメというわけではなく、あくまでも「お勧め出来ませんよ」や「やらない方がいいですよ」といったニュアンスです。

似たような使い方としては、「喫煙は奨励できない」や「無駄遣いは奨励しない」のような表現があります。

「奨励金」や「奨励費」とは?

「奨励金」や「奨励費」とは、何かの事業を保護したり奨励するため、国や団体が交付するお金などを指します。いわゆる補助金や給付金のことです。

たとえば農業を始めるには、何かとお金が掛かるかと思います。一方で国はそういう特定の事業を始める人に、定められた額のお金を出してくれます。つまり農業という事業を保護、奨励しているわけですね。そういうお金のことを「奨励金」と言います。

他には「奨励費」でしたら、「特別支援教育就学奨励費」という制度があります。これは特定の条件を満たす子供の教育に掛かるお金の一部を、国や自治体が補助してくれる制度です。

「奨励」に関連する言葉

「奨励」に関連する言葉には、「推奨(すいしょう)」、「勧奨(かんしょう)」、「策励(さくれい)」、「促進(そくしん)」などがあります。

「推奨」について

「推奨」とは、何かの物事や人を褒めて、他人に勧めることを表します。「奨励」と似ていて、言い換えとしても使いやすい言葉です。

ただし「推奨」はそれが優れているから推薦するようなニュアンスが強めで、たとえば「推奨品」とモノにも使われたりするので、「奨励」とは少しニュアンスが違っています。

「勧奨」について

「勧奨」とは、そのことをするように勧めて、励ますことを表します。励ますとは元気づけることも意味しますが、どちらかと言えばここでは、そうするように奮い立たせるニュアンスが強めかと思います。

たとえば「退職を勧奨する」でしたら、「退職するように勧める、働きかける」という意味です。「奨励」とは似ていても、ニュアンスが違っていますね。

「策励」について

「策励」とは、大いに励ますことや、大いに励むことを表します。この言葉は「本能の策励」のように使われるので、少し曖昧ですが、ここでの励ますや励むも奮い立つニュアンスが強めかと思います。古い読み物などで使われている言葉なので、現代ではあまり一般的ではないかもしれません。

「促進」について

「促進」とは、物事が早く進むように促すことや、力を加えることを表します。それを促すという点は、何かを勧める「奨励」に通じるところがあります。使い方としては、「販売の促進」や「開発の促進」などのように用いられます。


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