「裏山」の意味とは?
ネット上やSNSで目にすることの多い「裏山」は、うらやましいという意味のネットスラングです。
その由来ですが、「うらやましい」が短縮されて「うらやま」に、その後「裏山」へと変化していくことで誕生しました。ネット上の会話では、当て字や誤変換を気にせず使い続ける傾向があるため、そのまま「うらやましい=裏山」で定着したというのが真相です。
「裏山」を用いた例文
「裏山」というスラングを用いた例文を見てみましょう。
- 「A子ちゃんて、美人で頭も良くて、その上彼氏もイケメンで…。」「まじ裏山!」
- 「数Ⅰのテスト、ギリ赤点回避!」「裏山!私なんか、再テストだよー。」
いずれにしても、うらやましいという気持ちを端的に表すのに用いられています。間投詞のように一言で使われることが多いのが特徴です。
「裏山」を用いた複合語とは?
「裏山」を用いた複合語には次のようなものがあります。
- 裏山けしからん
- 裏山死刑
1は「うらやましい」と「けしからん」を合わせた造語で、うらやましいと思いながらも道徳的にはけしからんと感じている複雑な心境を表現しています。
2は「うらやましい」と「死刑」を合わせた造語で、うらやましいなと感じつつも死刑にされても仕方ないと思われるくらい倫理的に問題のある事柄に対して使います。
「裏山」の本来の意味とは?
では、ネットスラングではない「裏山」の本来の意味も押さえておきましょう。その意味は、大きく分けて次の2つがあります。
- 家の裏のほうにある山
- 山の日当たりの悪い側
1の意味で有名なのは、国民的アニメ「ドラえもん」に登場する学校の裏山です。ここには一本杉と呼ばれる大きな木があり、土管のある空き地と同様にたびたび物語の舞台となります。
2の場合、逆に日当たりの良い側を「表山」と呼びます。いっしょに押さえておくとよいでしょう。