「余裕」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「余裕」という言葉があります。日常生活の中、使ったことのある方は多いのではないでしょうか。落ち着いているや余るなどのニュアンスを含む言葉です。ここではそんな「余裕」の意味や使い方などを、類語も含めて、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「余裕」の読み方
  2. 「余裕」の意味
  3. 「余裕」の使い方
  4. 「余裕」の類語

「余裕」の読み方

まず「余裕」は、「よゆう」と読みます。「余」は訓読みで、「あま(る)」と読む字です。一方の「裕」に関しては、よく名前にも使われています。

「余裕」の意味

「余裕」には大きく分けて、以下の二つの意味があります。

  1. 焦らず、ゆったりとしていること
  2. 余っていることや、あり余ること

このように複数の意味を持つ「余裕」ですが、普段の生活でも耳にしやすい言葉なので、何となく違いが分かる方もいらっしゃるかと思います。

ちなみに「余」の字は、余ることの他にも、何かが十分にあるなどの意味を持っています。「裕」の字は、何かが十分にあって、ゆとりがあるなどの意味を持っています。

「余裕」の使い方

「余裕」は名詞であり、「余裕だ」や「余裕をもって~」などのように使われます。他には話し言葉を文字に起こして、「よゆーっすよ」のような表現も見かけます。また、「ある」や「ない」と一緒に使われることも多めです。

注意点としては「ない」と一緒に使う場合、逆のこと(焦っていることや余っていないこと)を示し、意味するところが大きく違ってくることです。

余裕:ゆったりとしていること

【例:これから企画の発表だというのに、彼は余裕のある態度だ】

これは1の意味で、「普通なら少なからず焦る、緊張するようなときなのに、ゆったりとしている」というようなことを表しています。落ち着いている、心にゆとりがあるといったニュアンスです。

一方で何かに取り組むとき、「これなら余裕で出来るよ」と使われたりします。この場合は「容易に出来る」という意味です。それだと少しニュアンスが違ってきますが、焦らずに取り組める、ゆとりをもって取り組めると解釈すると、1の意味に含まれていますね。

余裕:焦っていること

【例:明日はテストなので、学年一位を目指している彼女には、余裕がない】

これも1の意味なのですが、「ない」と一緒に使っているので、「彼女は焦っている、緊張している、心にゆとりがない」というようなことを表しています。とりわけこの例文では神経過敏というか、ピリピリしているニュアンスが伝わるかと思います。

似たような使い方としては、「彼には余裕が見られない」や「あの人には余裕がなさそうだ」などの表現があります。

余裕:余ること

【例:料理の材料には余裕があるので、仮に失敗しても大丈夫だ】

これは2の意味で、「材料が余っている、余分にあるので、失敗しても大丈夫だ」ということを表しています。足りていて、それ以上にあるようなニュアンスです。

似たような使い方で「この店の席には余裕がある」の場合は、「空いている席が多い、十分に座れる」というような意味です。他には「今月はお金に余裕がある」などの表現があります。

余裕:余っていないこと

【例:今は時間の余裕がないので、手短にお願いします】

これも2の意味ですが、「余分な時間がないので~」というような意味です。この例文でしたら、忙しいようなニュアンスが伝わるかと思います。

他には「材料に余裕がない」の場合、「材料はギリギリだ」ということを表します。その対象によって少しニュアンスは違ってきますが、それが余っていないことは共通していますね。

「余裕」の類語

「余裕」の類語には、「簡単」、「余白」、「余地」などがあります。

「簡単」について

「簡単(かんたん)」とは、物事への理解や扱いが容易なことや、時間や手間が掛からないことを表します。「余裕」における、1の意味に通じていますね。たとえば何かの問題を解くとき、「このくらいなら余裕だ」は、「簡単だ」と言い換えられます。

「余白」について

「余白(よはく)」とは、文字などを書いている紙の、何も記されていない、白く残っている部分のことです。こちらは「余裕」の2の意味と似ています。

書くためのスペースが余っているという意味でしたら、「ノートに余裕がある」は、「ノートに余白がある」と言い換えられます。

「余地」について

余地(よち)」とは、何かをやったり考えたりするための余裕、ゆとりのことを表します。また、余っている土地という意味もあります。この言葉は「彼には弁解の余地がある」や「言い訳の余地もない」などのように用いられます。


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