「ことわざ」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは普段の会話の中で「ことわざ」を使っていますか。そんなに使うことないと思っている方も多いかもしれませんが、教訓や格言が含まれているため、意外と普段から耳にしている「ことわざ」もあります。ここでは「ことわざ」の意味や使い方についてご紹介していきます。

目次

  1. ことわざとは
  2. ことわざの使い方
  3. ことわざの語源・由来
  4. ことわざの種類

ことわざとは

ことわざとは、古くから言い伝えられてきた教訓や風刺、知識などを含む簡潔な言葉のことをいいます。

漢字表記で「諺」、英語表記で「proverb」、「saying」と表されます。詳細な説明の代わりに、気の利いた言い回しで生活に役立つ様々な知恵を教えるために使われます。

主に生活の体験的な知恵から生み出されたものが多く、他に古典の中の格言や故事が、世間に広まったのものもあります。長い時間をかけて形成されているので、物事のある一面の本質や真実をぴたりと言い当てています。

ことわざの使い方

  • そのことわざはこの状況にぴったり当てはまっている
  • 人生の教訓をことわざから学んだ

ことわざの語源・由来

ことわざの漢字「諺」のうちの、「文」+「厂」で「はっきり際立った模様」を意味します。さらに、「言」+「彦」で「すっきりと形よく言い切った言葉」「形よく道理がたった言葉」という意味になります。

さらにことわざは、「言(こと)」+「業(わざ)」という言葉から成り立っているとされています。

「業」は、深い意味や重大な意図を持つ行為や行事という意味を持つ言葉です。つまり「ことわざ」とは、実現した行為に根拠や意味を与えるような言葉を表すのです。

ことわざの種類

ことわざは、その機能に応じて批判的諺、教訓的諺、娯楽的諺に分けられます。

批判的諺

批判的諺とは、簡潔な言葉で、敵の弱点をついて容赦なく言い放つことわざのことをいいます。

  • 「馬鹿の一つ覚え」…愚か者は、1つだけ覚えていることを機会があるごとに繰り返し話すということ。同じことを何回も話すことをあざけっていう。
  • 犬の遠吠え…弱い者や臆病者は、面と向かって相手に何も言えないので、陰でこそこそと虚勢を張って強がったり、相手の悪口を言ってみたりするということ。
  • 「机上の空論」…頭の中で考えただけの理屈で、現実には役に立たない理論。  
  • 猫に小判…どんな価値のあるものでも、その価値のわからない者にとっては、なんの役にも立たないというたとえ。

教訓的諺

教訓的諺とは、広く万人のためにものごとの道理や知識を与えるためのことわざのことをいいます。

  • 「風邪は万病のもと」…風邪はあらゆる病気のもと。だから、たかが風邪ぐらいと安易に考えるなという戒め。
  • 「金は天下の回り物」…金は人の手から人の手へぐるぐると回っているものだから、いつかは自分の所にも回って来るはずだ。だから、いま貧しいからといってくよくよするなということ。
  • 親しき仲にも礼儀あり…親しくなると、とかく遠慮がなくなって相手への心遣いが粗略になり、それが不仲の原因になりかねない。だから、いくら親しい仲でもそれなりの礼儀を心得て、節度ある付き合いをせよということ。
  • 「急いてはことを仕損じる」…焦って事を急ぐと、とかく失敗しがちなもの。だから、急ぐときほどじっくり落ち着いてやれということ。

娯楽的諺

言われた本人は怒るかもしれないが、どこか人を笑わせるような要素があることわざのことを娯楽的諺といいます。

  • 腐っても鯛…真に優れた素質や価値をもつものは、どんな悪い状態になってもそれなりの値打ちを失わないというたとえ。
  • 「鴨が葱を背負ってくる」…好都合なことが重なって、ますます都合がよくなることのたとえ。
  • 「捕らぬ狸の皮算用」…まだ手に入れていないうちから当てにして、儲けを計算したり、あれこれ計画を立てたりすることのたとえ。
  • 「飛んで火にいる夏の虫」…愚かにも自分から進んで危険や災難に関わり合うことのたとえ。

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