「ママカースト」とは?意味や使い方をご紹介

社会問題の一つである「ママカースト」という言葉をご存じでしょうか。ママ友は色んな情報交換や相談ができる心強い存在である一方、「ママカースト」という問題があるのも事実。カースト制度の理解と共に「ママカースト」について詳しく紹介します。

目次

  1. 「ママカースト」の「カースト」ってそもそも何?
  2. 「ママカースト」とは?
  3. 「ママカースト」の階級を比較する
  4. 「ママカースト」をより良いものにするために

「ママカースト」の「カースト」ってそもそも何?

「カースト制度」はインドで昔使われていた社会的身分制度の事です。生家により階級が分けられており、産まれた瞬間にその人の運命は決まっていました。

身分の高い順にバラモン(司祭)、クシャトリア(貴族)、ヴァイシャ(一般市民)、シュードラ(奴隷)、ダリット(人間以下)の5つの階級に分かれています。

「カースト制度」は頂点のバラモンからダリットに向かうにつれて徐々に人口が増えていくため、ピラミッド型に分布しています。

「ママカースト」とは?

「ママカースト」はカースト制度のように、ママ友がママ友同士の家庭を暗黙のうちに格付けしている身分制度のことを指します。

階級の基準には母親の容姿、夫の年収や学歴、子どもの習い事などの多くの要因があります。多くの場合は社会的地位や経済的な豊かさの要因が強く、根本的には他家庭に対する「見栄」が影響しています。

各階級に対する明確な基準は存在せず、ボスママの個人的な感情やママ友グループ内での基準によって左右されます。

「ママカースト」の階級を比較する

「ママカースト」を上流階級中流階級下流階級の3つの階級に分けて説明していきます。

「上流階級」について

「ママカースト」の中で最も影響力が強いとされる「上流階級」の一例について紹介します。

父親は社会的身分が高く、高収入とされる経営者や医師などの職業に就いている事、一流大学卒業である事、高級住宅地で高級車を所有している事などが挙げられます。

母親は容姿端麗であり、社交的でリーダーシップがある事、他の保護者や先生に顔が広い、高級レストランで外食する事などが挙げられます。

子どもは有名進学校に通っている、運動能力が非常に高い、クラシックバレエやバイオリンなどの費用のかかる習い事を行っている事などが挙げられます。

上流階級は俗にいう「勝ち組」と言われる方が当てはまる事で多く、ママ友グループのボス(ボスママ)としてグループに強い影響力を与えます。

「中流階級」について

「ママカースト」の中で最も多いと思われる「中流階級」の一例について紹介します。

父親は一般企業に勤務しており、平均的な一軒家やファミリーカーを所有している事などが挙げられます。

母親は一般企業やパートで働いており、外食は大手チェーン店やファミレスが多い事などが挙げられます。

子どもは一般的な運動能力や学力であり、お受験はせずに公立学校に進学する事などが挙げられます。

中流階級はごく一般的な家庭を示す事が多く、上流階級から目を付けられないように、下流階級として扱われないように気を付けています。

「下流階級」について

「ママカースト」の中で最も立場が弱い「下流階級」の一例について紹介します。

父親は多額の借金を背負っている、定職に就いていない、家庭内暴力や育児放棄を行っている事などが挙げられます。

母親はシングルマザーである、清潔感がない、身なりが整っていない、コミュニケーションが取れない事などが挙げられます。

子どもはイジメにあっている、身体または精神的に障害がある、著しく運動能力が低い、アニメや漫画などの二次元オタクである事などが挙げられます。

下流階級は「社会的弱者」と言われる方が当てはまる事が多く、グループ内での劣等感や疎外感を感じている事が多いです。

「ママカースト」をより良いものにするために

「ママカースト」は「上流階級」の一部の方が身分を利用した身勝手でわがままな言動をしている事が取り上げられているため、一般的には否定的な印象を持つ方が多いです。

しかし、階級の違うママ友同士だからこそ出来るサポート関係を作り、子どもにとってプラスになるようなグループを目指す事が求められます。

「ママカースト」はママ友のグループがある限り存在し続けるものですが、階級が高ければ幸せだと一概には言えません。そのため、「ママカースト」を意識し過ぎには注意が必要です。

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