「スパム」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「スパム」という言葉に聞き覚えはありませんか?「スパム」には大きく分けて2つの意味があります。1つめは食品に関するもので、もう1つはネットに関するものです。ここでは、それぞれの意味や用法について詳しく解説していきます。

目次

  1. スパムが表す2つの意味とは?
  2. スパム(ネット用語)の意味・用法
  3. スパム(食品)の意味・用法
  4. スパム(ネット用語)の類語について
  5. スパム(ネット用語)の種類と防御策

スパムが表す2つの意味とは?

スパムには、2つの意味があることで知られています。どちらの意味で用いられているかは、以下のどちらのジャンルに属しているかよって判別することができます。

  1. ネット用語としてのスパム
  2. 食品としてのスパム

スパム(ネット用語)の意味・用法

ネット用語として使われるスパムは、無差別かつ大量にばらまかれるメッセージという意味を持ちます。本来は、インターネットの普及とともに発達した電子メールを対象にした言葉です。

しかし、現在ではSNSメッセージアプリネット掲示板などでも広くこの用語が使われるようになりました。そして、スパム行為とはネット上で同じメッセージを大量に送り続ける行為を指します。

スパム行為は規約で禁止されていることが多く、悪質だと判断された場合はアカウント停止にされてしまうことも少なくありません。

スパム(食品)の意味・用法

スパム(食品)とは、アメリカのホーメル社が手がけるランチョンミートの缶詰を指す言葉です。その優れた保存性は、かつてアメリカ軍のレーション(兵士に配給される糧食)として採用された実績を持つことからもうかがえます。

日本では、ホーメル社傘下の沖縄ホーメルが製造・販売を行っており、県内の量販店で入手することが可能です。本土でも、アメリカ本社の製品を輸入食料品店なで購入することができます。

ランチョンミートとは?

ランチョンミートとは、挽肉に香辛料や食塩、調味料を加えたものを缶に充てんし、その後加熱することで調理と殺菌処理を同時に行ったものです。

ホーメル社のスパムの他には、デンマークのチューリップ社が手がけるものが、世界的にも知られています。

沖縄とスパム(食品)との関係

沖縄とスパムの関係は、太平洋戦争に敗北しアメリカ軍が県内に駐留し始めた頃に遡ります。敗戦直後の物資不足の中、アメリカから配給物資としてスパムが与えられたことがきっかけです。

沖縄ではスパムを含むランチョンミートを総称して「ポーク」と呼ばれます。これは、古来より沖縄に根ざした食豚文化と無関係ではありません。

前述したように、沖縄には沖縄ホーメル社があり、日本本土よりも安くスパムを入手することができます。また、県内限定でスパムのCMが放送されていることも特徴の一つです。

スパム(ネット用語)との意外な関係

一見するとスパム(食品)とスパム(ネット用語)の間には、何の関係もないように見えます。しかし、意外にも両者の間には深い関係があるのです。

イギリスのテレビ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』の中で行われた「スパム」というコントがありました。

舞台は、よくある大衆食堂。ところが、注文できるメニューが「スパム入りの」ものばかりというものです。そして、店員と客が「スパム」を連呼しているうちに、周囲の客も連呼し始め果ては「スパム入りの」歌まで歌い始めるといった内容のものでした。

こうして、同じ言葉を連呼すること自体が「スパム」と呼ばれ始め、ハッカー集団を通じて全世界に広まっていったというのが実情です。このように、関係無いと思われる事象にも、詳しく調べてみると意外な関係が隠されていたという事実は非常に興味深いものですね。

スパム(ネット用語)の類語について

スパム(ネット用語)の類語としては、ジャンクメール迷惑メールが挙げられます。大量に送られてくる点や、内容が詐欺などの悪意に満ちている点で共通していると言えるでしょう。

また、スパムは広義ではメールのみならず、ネット掲示板やSNSなどに関する迷惑行為も含まれるため、次のような言葉も類語に含まれると言えます。

  • F5アタック
  • スタンプボム
  • 連続カキコ
  • 荒らし
これらは相手のことを考えず、迷惑行為を繰り返し不快感を与えたり、不当な利益を得たりすることを目的に行われます。あまりにも悪質な場合は、刑事罰を受けることもありますので、十分に注意することが必要です。

スパム(ネット用語)の種類と防御策

ここでは、代表的なスパム行為の種類とその防御策について紹介していきます。

スパムメールに対して

スパムメールに対して有効なのは迷惑メール防止フィルターを設定することです。これにより、かなりの数のスパムメールを防ぐことができます。

また、少しでも怪しいと感じた場合は、メールを開かないリンクを押さない返信しないなどの対応が必要です。

ネット掲示板におけるスパム行為に対して

連続カキコや荒らし行為に対して有効なのは、対象アカウントに対してアクセス制限をかけることです。

また、掲示板の名前そのものやアドレスを変更するのもよいでしょう。それでも迷惑行為が収まらない場合は、掲示板に改造スクリプトを埋め込むのも一つの手段です。

SNSにおけるスパム行為に対して

ツイッターやフェイスブックのアカウントに対してスパム行為が行われた場合は、対象アカウントをブロックしてしまうのが、もっとも有効な対抗手段です。そして、明らかに犯罪行為が疑われる場合は、運営にその事実を報告するのがいいでしょう。

メッセージアプリにおけるスパム行為に対して

LINEの迷惑メッセージやメールボムを回避するには、相手のアカウントをブロックしてしまうのがいちばんです。こうすれば、相手のメッセージは一切自分には届かなくなります。


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